F1チームは、チーム無線の取り締まりの強化により、コード化されたメッセージをドライバーに与えることも許されなくなる。FIAは、F1シンガポールGPは、ドライバーもしくはマシンパフォーマンスを助けるコミュニケーションは一切禁止するとF1チームに通達した。この変更は「ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない」と規定するF1競技規約の第20条1項を厳格に実施することになる。
FIAは、さらにこの件を明確化するために、F1シンガポールGP直前のチームとの会談を前に、この規約は決勝レースだけでなく、レース週末を通して施行されることを明らかにした。F1チームは、ディファレンシャル、ブレーキバイアス、エンジンマップのようなセッティングを変更するためにドライバーにコード化された指示を与えることも許されないと伝えられた。チームがシークレットコードや異なる言語を使う可能性について質問されたFIAの広報担当は「いいや、確実に駄目だ。それは我々がまさに20条1項を侵害するものだと感じていることだ」とコメント。FIAは、22名のドライバーのチーム無線での会話をモニターし、規約違反がないことを確実にするために記録することを明らかにしている。ドライバーに違反となる指示があった場合、レーススチュワードにレポートが送られ、ストップ&ゴー・ペナルティ、もしくは他の競技的な制裁が与えられる可能性がある。「ペナルティを課すかはスチュワード次第だが、罰金などではなく、競技面でのペナルティが与えられることになるだろう」許される例・新しいタイヤのためにピットインすることとができるかを知らせること・チームメイトを先に行かせるというチームオーダー・予選やレース中のトラフィック状況に関するドライバーへの警告・イエローフラッグやトラック上の危険な状況に関する安全面の警告許されない例・パフォーマンスを改善させるためのセッティング変更を知らせること・燃費とペース管理の方法を知らせること・セクターでのパフォーマンスやどこで改善できるかを知らせること・タイヤの状況やステータスを知らせること・スタートのためのフォーメーションラップの最適なアプローチやセッティング変更を知らせること
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