FIAは、F1のペナルティ制度の見直しを検討している。FIAのドライバースチュワードを務めるデレック・ワーウィックは、最近パリで開催されたスチュワード評議会で現在の規約の有効性が議論され、「いくつかの変更があるかもしれない」と述べた。デレック・ワーウィックは3日(火)、ウィリアムズのファクトリーで開催されたFOTAファンフォーラムで「パリで評議会が開催された。私とチャーリー(ホワイティング)が議長を務めたが、いくつか良いアイデアが出た」とコメント。
「それらのなかで、どれが採用され、導入されるかはわからない。これは全く新しいプロセスであり、このような会議は開催されてこなかった。チャーリーが分析して推奨するだろう。今後数カ月か1年以内にいくつかの変更があるかもしれない」「規定はあるが、必ずしも私は同意していない。アクシデントに対して、ドライブスルーが厳しすぎるものもあれば、十分ではないものもある。調整する余地がある」「常勤スチュワードが全員出席した会議でいくつかのアイデアが出され、それらはかなり興味深いものだった。チャーリーが議題をつくり、ジャン(トッド)に提出するが、それらが来年導入されるかどうかはまだわからない。全く新しいことだし、我々はこのような会議を催してこなかった」デレック・ワーウィックは、議論された規約の詳細を明らかにはしなかったが、規約を再検討する理由の一部として、異なるサーキットでタイムロスを同等とみなしていることを例に挙げた。「タイムに関するペナルティがある。カナダではドライブスルーで約15秒ロスするが、例えばアブダビのような場所でのドライブスルーでは同じだろうか?」「最終的にそれらは全て平均化されるが、我々は変更することを常に検討している」またデレック・ワーウィックは、スチュワードのローテーション制度を擁護。誰が担当してもスチュワードの公平性は疑問の余地がないと主張した。「今年を振り返ると、特定のペナルティが厳しすぎたり、緩すぎるものがあったと思う。一歩下がって考えてみると、いくつかの判定には同意できない。だが、それは私がすべての事実を知らないからだ」「シューマッハは(2010年のハンガリーでのルーベンス・バリチェロへの行為で)出走停止にするべきだと思ったが、スチュワードはそう考えなかった」「我々はすべての事実を知っているわけではない。スチュワード室にいればすべてわかる。我々にはあらゆる角度の映像とあらゆるデータがあるので、正しい判定を下すことができる」