フェラーリは、ラ・フェラーリをジュネーブモーターショーで世界初公開した。ラ・フェラーリは、F40やF50の流れをくむエンツォ・フェラーリの後継モデル。これまでF150やF70などと呼ばれてきたが、最終的にフェラーリならではのエレガンスを表現した“ラ・フェラーリ(LaFerrari)”に決定した。
ラ・フェラーリのパワーユニットには、800psを発生する6.3リッター V12エンジンにモーター(163ps)を組み合わせたHY-KERS(ハイブリッド)システムを搭載。F1デュアルクラッチギアボックスを介して、最高出力963ps、最大トルク900Nm以上を発生させる。0-100km/h加速は3秒未満、最高速度は350km/h以上と公表されている。ラ・フェラーリのボディサイズは、全長4702mm×全幅1992mm×全高1116mm。前後重量配分は41:59。シャシーには、4種類以上のカーボンファイバーをラミネートし、オートクレーブを用いて製造するというF1カー譲りの生産手法を採用。生産はわずか499台のみ。価格は134万ドル(約1億2500万円)で発表前にすでに完売しているとの噂もある。ラ・フェラーリのフィオラーノ・サーキットでのラップタイムは、エンツォ・フェラーリより5秒速く、F12ベルリネッタより3秒以上速い1分20秒以下を記録。開発には、スクーデリア・フェラーリのドライバー、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの意見が反映されている。


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