バーレーンで行われている2026年F1プレシーズンテスト第2週で、フェラーリが投入した新型リアウイングレットがパドックの注目を集めている。排気口直後に配置された小型エレメントについて、FIAは現時点でレギュレーション適合との判断を下した。開幕戦メルボルンまで2週間を切る中、各チームが新レギュレーション下での手の内を探り合うなか、フェラーリのSF-26に搭載されたこの新機構は、かつての“ブロウン・ディフューザー”時代を想起させるものとして技術的関心を呼んでいる。
バーレーンでの第2回プレシーズンテスト初日、観測者たちはSF-26のディフューザー上部、排気口の直後に上向きに湾曲した小型ウイングレットが装着されていることを確認した。伊紙は「フェラーリが皆を驚かせた。この新しいウイングはライバルを不安にさせ、コピーもできない」と報じた。独誌は、この解決策が2014年の規制強化以前に見られた排気ブロー式エアロダイナミクスの復活を示唆していると伝えている。この小型ウイングレットは排気プルームの直下に位置し、回転数上昇に伴って発生する高温ガスを利用してリアのダウンフォースを増大させる設計とみられている。現在のドライバーたちはエネルギー回生量を最大化するため、コーナー中でも意図的に低いギアを保持し回転数を高く維持しているため、空力的な利得は小さくない可能性がある。このコンセプトは、ブロウン・ディフューザーが性能差を生んだ2010年代初頭を想起させる。当時はレッドブルがこの技術を最大限活用し、セバスチャン・ベッテルのタイトル獲得を支えたことで知られる。2026年レギュレーションでは排気と空力面の相互作用は厳しく制限されていると考えられていたが、条文を精査するとフェラーリは合法的な余地を見出した可能性があるとみられている。新エレメントの上部は標準的なカーボンファイバーではなく、耐熱素材で製作されているとの情報もある。焦点となるのは、特定フェーズで排気流量を最大化するエンジンマッピングも同時に開発されているかどうかだ。これはブロウン・ディフューザー全盛期に一般的だった手法である。FIAは設計を精査し、現時点では適合と判断したとされる。フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは過度な期待を戒めた。「まあまあ満足している」とバスールはスカイ・イタリアに語った。「今日の段階では、メルセデスや他のチームがまだ何かを隠しているかどうかを判断するのは難しい。我々が持っているものは分かっているが、彼らが何を持っているかは分からない」一方でパドックの一部では、フェラーリが新レギュレーション下で既にメルセデスと並ぶ位置にいるとの見方も出ている。レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、軽微な医療処置のため最初のテストを欠席した後、バーレーンに復帰。プレシーズン特有の情報戦が展開されていると示唆した。「ピットレーンでは競争力に注目を集める楽しいゲームが行われている」とメキースは述べた。「我々のアプローチはノイズを最小限に抑えることだ」「残念ながら、我々がベンチマークではない。我々はトップグループにいると非常に自信を持っているが、現時点ではメルセデスが最速のチームに見えている。ただし、まだ推測の域を出ない部分もある」