元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、クリスチャン・ホーナーがフェラーリに加入する可能性について「排除しない」と語った。ホーナーは今年レッドブルを離れ、現在は無所属となっている。ベルギーGPを前にローラン・メキースと交代したが、正式な離脱は9月だった。
ホーナーはレッドブルで20年を過ごし、セバスチャン・ベッテルやフェルスタッペンとともにタイトルを獲得した。F1での“やり残し”があると考えられており、復帰に意欲を持つが、その行き先は依然として不透明だ。ホーナーはチーム内でより大きな権限、可能であればオーナーや株主としての立場を望んでいるとされ、エクレストンと組んでチーム買収に動く可能性も取り沙汰されている。スイス紙『BLICK』のインタビューで、エクレストンはこう冗談めかして語った。「いったい何歳になれば、この手の噂が止むんだ?」アストンマーティンについて話が及ぶと、エクレストンはこう続けた。「ホーナーと私で、また買うべきチームなのかもしれない」「でも、技術の天才エイドリアン・ニューウェイは、ホーナーともう働きたくなかったからレッドブルを去ってアストンマーティンに行ったんじゃないのか?」復帰の選択肢は限定的 “フェラーリ加入説”も再燃ホーナーがF1に戻る道は限られている。レッドブルの2チームとメルセデスは、事情が明白なため除外される。ウイリアムズ、キャデラックF1、アストンマーティンはいずれもホーナー招聘の可能性を否定。ハースとは探索的な話し合いが行われたものの、進展は見られていない。一方で、アルピーヌ(エンストン)は依然として“現実的な候補”とみられる。ホーナーはフラビオ・ブリアトーレと親密な関係にあり、ルノーはF1継続を明言している。ホーナーが求める権限を得られる可能性が、他より高いとも言われている。それでも今、人々の注目を集めているのはフェラーリだ。フェラーリは今年フレデリック・バスールと契約延長したばかりだが、ホーナー加入の噂は消えていない。エクレストンも次のように語った。「フェラーリを“排除する”ことはしない。あそこはただのカオスだ。そして現在は、ボスのジョン・エルカーンが2人のドライバーを侮辱しているような状況なんだから」