スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表を務めるフレデリック・ヴァスールは、プラクティス1でカルロス・サインツが負ったダメージを受け、ラスベガスGPの関係者と 「個人的な話し合い」を行う予定だという。ラスベガス・ストリップ・サーキットでのプラクティスセッションは9分間で終了。ストリップのコンクリートフレームが走行車両の力で破損し、外れたウォーターバルブカバーにサインツが接触し、赤旗終了となった。
最終的にFP2は2時間半遅れで無観客で開催され、週末の恥ずかしいスタートとなった。サインツのSF-23のダメージは深刻で、モノコック、内燃機関、コントロルエレクトロニクス、エネルギーストアがすべて損傷。バスールはその後の記者会見で「容認できない」と非難した。サインツは、許可された割り当てを超えて新しいエンジンコンポーネントを持ち込んだとしてスチュワードが制裁を免除できなかったため、新しいエネルギーストアに対して10グリッド降格ペナルティを言い渡され、12番グリッドから6位でフィニッシュした。トラックはこれまでにも、チームが損害の主な原因となった場合にチームに支払いを行わなければならないことがあった。2017年にはマレーシアGPサーキットが排水溝に接触したロマン・グロージャンに賠償を義務付けた。今回の件でフェラーリが補償を受けられるかどうか尋ねられたバスールは「この件は私がすべての関係者とプライベートで話し合うことになるだろう」とメディアに語った。「私は事件そのものよりも、彼らがそれを管理する方法に少し憤慨している」「2、3年前にもモナコのサーキットで事故があった。ターン1の縁石の上だったと思う」「マレーシアでもそうだったし、バクーでは(バルテリ)ボッタス(2016年)と(ジョージ)ラッセル(2019年)の2回あった」「これは予想するのも修正するのも難しいが、アクシデントをどう管理するかが重要だ」