スクーデリア・フェラーリの2023年F1マシンは、マラネロのシミュレーターで昨年モデルと比較して1秒以上のパフォーマンスアップを果たしているとイタリアのメディアが報じている。昨年、フェラーリは、F1-75のパフォーマンスを最大限まで引き上げることができなかった。予算上限によってマシン開発のための資金は底をつき、エンジンは燃焼室に燃料を噴霧するイグニッションシステムに信頼性問題によって最大出力で走らせることができなかったとされている。
La Gazzetta dello Sportは、F1パワーユニットで許可されている信頼性のための改良によって、フェラーリはすでに30馬力を追加していると報道。また、Formu1a.unoによると、プロジェクト675として開発されているフェラーリの2023年F1マシンはシミュレーターでF1-75と比較して1秒のタイムアップを成し遂げていると報道。もちろん、シミュレーターからの情報がコース上の実際のパフォーマンスと一致するかどうかはまだ分からないが、少なくともマラネロからのノイズはポジティブだ。フェラーリは、2023年F1マシンを2月14日のバレンタインデーに発表する。以前は、発表会はイモラで開催されると伝えられていたが、Formu1a.unoはマラネッロで行われると伝えている。実際、プレゼンテーションのロジスティクスを整理する時間がなくなりつつある。2023 年の自動車の生産は遅れているが、ファクトリーは落ち着いており、実際、最適化作業は完璧だとしている。2023年もスクーデリア・フェラーリは、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツがドライバーを務めるが、チーム代表はマッティア・ビノットからフレデリック・バスールへと変更となり、新たな体制でシーズンを迎える。だが、チームの技術部門はこれまでのところ何の変更されていない。エンリコ・グアルティエリは、F1の2023年エンジンレギュレーションに従って生産されるフェラーリの将来のパワーユニットの設計を含む、エンジン開発を引き続き担当している。しかし、エンリコ・グアルティエーリは現在、2023年仕様のF1パワーユニットの内燃エンジンに専念するためにマセラティで数年間過ごした後、昨年11月にフェラーリに戻ったダビデ・マッツォーニの支援を受けている。Formu1a.unoによると、昨年の一連の信頼性問題の後、フェラーリの取り組みは主に耐久性の向上に向けられており、エンジニアはマラネロのテストベンチで長時間のセッションを行っており、その結果は「慎重な楽観論」を保証するものだとしている。