フェラーリF1は、今後数か月以内にマラネロで新しいシミュレーターを稼働させるために“数百万ユーロ”を費やしているとチーム代表のマッティア・ビノットは語る。昨年までトップ3を争うポジションにいたフェラーリF1だが、今季はF1エンジンのパフォーマンス低下だけでなく、シャシー面でも大スランプに陥っており、現在、コンストラクターズ選手権6位に低迷している。
しかし、フェラーリF1からマッティア・ビノットを解任するという声は聞こえてこない。「どうやら彼は水も漏らさぬ契約を結んでいるようだね」と元F1ドライバーのティモ・グロックは笑う。「通常であれば、このような事故の後に彼が去らなければならないのは比較的はっきりしていることだし、彼がどれくらい長く耐えられるか楽しみに見ている」ティ・グロックは、フェラーリF1は将来にむけて“完全に新しい構造”を必要としていると考えている。しかし、今のところチームが計画しているのは、2022年の新しいレギュレーションに向けた真新しいマシンと新しいシミュレーターだけだ。「これは重要で費用のかかる投資だ」とマッティア・ビノットは Corriere della Seraに語った。「ハードウエアに数百万ユーロをかけることになる。だが、何よりも重要なのは特注ソフトウエアだ」フェラーリはまた、ミハエル・シューマッハ時代の有名なデザイナーであるロリー・バーンにより重要な役割を与えた。「白紙から始めるときには経験豊富な人が必要だ」とマッティア・ビノットは語った。ティモ・グロックによれば、昨年、フェラーリはF1エンジンの合法性において重大な誤りを犯したと考えている。「グレーゾーンで運用することが利益になることはない」とティモ・グロックは Speed Week に語る。そのリスクは大きかったし、今彼らはそのツケを払っている」「彼らは新しいルールが導入されることを嬉しく思っているだろう。だが、エンジンパワーはエンジンパワーだ。彼らはまずそれを解決しなければならない」
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