F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、フェラーリF1とセバスチャン・ベッテルの形だけの関係を見ているのは辛いと語る。フェラーリは、今年5月にセバスチャン・ベッテルとの契約を延長しないこととともに、後任としてマクラーレンのカルロス・サインツが2021年からシャルル・ルクレールのチームメイトとして加入することを発表している。
7月にシーズンが開始された以来、セバスチャン・ベッテルはシャルル・ルクレールにペースに匹敵することができており、癖の強いSF1000への信頼を失い、最大限に活用することに苦労している。フェラーリとセバスチャン・ベッテルは共に関係はうまくいっていると主張しているが、ベッテルのボディランゲージとチームとの無線でのやり取りは、すでに両者の関係が冷え切っていることを示している。「現在のセバスチャンとフェラーリの形だけのやっているふりは見てはいらない。両者とも、関係の終わりがほぼ彼らの責任であることをわかっている」とロス・ブラウンは語った。「彼らは離婚届を提出したものの、まだ成立していない時期にいる。非常に厄介だ」「ドライバーとチームとの相性が非常に重要だ。チームの一員であり、チームとして成功し、チームとして失敗するものだ。そのダイナミクスを管理することが常に課題だ」セバスチャン・ベッテルは、F1スペインGPで1ストップ戦略による粘りの走りで7位入賞を果たした。レース中にチームとの間で交わされた無線はベッテルの不満を明らかに示していた。「ドライバーがもう必要ないと伝えられたときがチームにとって最も困難な時期の1つだ」とロス・ブラウンは付け加えた。「彼はもう必要とされていないことを分かっており、亀裂はすぐに現れる。できる限りそれを管理するのはチームの責任だ。私自身の苦痛な経験から、このような状況においては、ドライバーが対処が難しいことは分かっている」