F1のスポーティングディレクターだり、かつてフェラーリF1の黄金時代を支えたロス・ブラウンは、マラネロのチームの形勢を立て直すには“長い道のり”だと語る。昨年、F1エンジンの問題が疑われたフェラーリF1は、今シーズン、最悪のスタートを切った。疑惑のF1エンジンはスピードを失い、ストレートスピードからコーナーに焦点を切り替えた空力コンセプトは失敗。方向転換を迫られている。
第2戦F1シュタイアーマルクGPではアップグレードを前倒しして投入したものの、1台しかQ3に進出することはできず、決勝ではシャルル・ルクレールがセバスチャン・ベッテルに突っ込むかたちでレースを終えることになった。フェラーリF1での生活は決して簡単なものではなく、ミハエル・シューマッハでさえ、最初のタイトルを獲得するまで4年を要した。その後、ミハエル・シューマッハともにタイトルを5連覇してフェラーリF1の黄金期にもたらしたロス・ブラウンは回復は容易ではないと認める。「フェラーリにとって最大の問題の1つは、グリッド上のすべてのチームの問題であり、特にイタリアではメディアから最も厳しく監視されている」とロス・ブラウンは Formula1.com で語った。「自分の経験から、私はイタリアでのメディアの圧力は信じられないほど強烈になる可能性があることを知っている。それがチームの人々の耳に届かないようにする必要がある」「マネジメントはそれに対処し、スタッフが信頼を維持し、何をすべきかに集中させる必要がある。彼らは一夜にしてそれを変えることはできないし、彼らの前には長い道のりがある」「彼らはマシンに根本的な問題があるかどうかを知る必要がある。彼らは明らかにペースを失っており、速さ見つける必要がある」同士討ちについてロス・ブラウンは次のように語る。「チームボスとして、あのような起こるのを見たいものではない。だが、アップグレードされた空力パッケージを予定より1週間早くオーストリアに持ち込むために懸命に努力したフェラーリF1はさらに傷つけられた。セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの衝突は、 新しいパッケージを分析する機会を彼らから奪った」とロス・ブラウンは語る。「シャルルが事故の責任を受け入れているのは非常に良いことだが、それは役に立たない。そうは言っても、スポーツであり、このようなことは起こり得る。これからファクトリーに戻るエンジニアがやらなければならないことはたくさんあるようだ」
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