フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツという若いペアを起用することは“ギャンブル”だと認めるが、フェラーリは新しいサイクルを開始することを望んでいると主張する。フェラーリが、若いラインナップを採用したのは、当時25歳のクリス・エイモンと23歳のジャッキー・イックスを起用した1968年まで遡らなければならない。
また、昨年シャルル・ルクレールを昇格させるまで若手ドライバーを起用していなかったフェラーリは、2007年のキミ・ライコネンとフェリペ・マッサを除き、過去25年間で常に1人はワールドチャンピオンを起用していた。しかし、マッティア・ビノットは、将来に断固として集中するために過去には目をそらし、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルを放出するという決断を下した。「この期間を利用して、振り返り、熟考し、この結論に至った。我々は自分たちの選択に満足している」とマッティア・ビノットは Sky Sports Italia に語った。「この期間中に世界は変化しており、我々はF1の将来を異なる視点から見なければならない。我々全員が受け入れなければならない新たな課題がある。我々はチームを完成させるために適切な人物を選び出したと信じている」「カルロス・サインツは若いドライバーであり、フェラーリは50年の間にこのような若いドライバーのペアリングを行ってこなかった。我々にとってはギャンブルであり、私たちはこの挑戦に選んだことをうれしく思っている。我々は新しいサイクルを始めたいと思っている」「険しい道になるかもしれないが、若者に信頼を置くことはドライバーだけでなくメカニックも対象としている」「サインツは非常に素晴らしく、知的な男だ。彼は本当のチームプレーヤーであり、非常に一生懸命働いている。シャルルとともに彼を起用することは役に立つはずだ」「彼は過去5シーズンにうまくやっており、ほとんど常にフィニッシュラインに到達し、その過程でチームに多くのポイントを獲得している」最近、マッティア・ビノットは、セバスチャン・ベッテル離脱の理由として、チームの短期的および長期的な目標に関してフェラーリとベッテルの間に意見の相違があったことを示唆していた。だが、その背景には様々な憶測がなされており、マッティア・ビノットは決定について“相互理解”があったと付け加えた。「それは彼にとっても我々にとっても正しいことだったと思う」とマッティア・ビノットは説明した。「セブが将来何をするかは彼だけが知っている。彼は素晴らしいドライバーであり、正しい選択をするだろう」「彼はフェラーリで6年間過ごし、チームは彼の心の中で特別な場所となっている。我々は彼との良好な関係を築いている。別々の道を歩む際、そのありがたみを忘れることはない」「この変化の背後にある論拠は相互に理解されている」セバスチャン・ベッテルは、2020年シーズンを持ってF1を引退すると考える者も多いが、マッティア・ビノットは、ベッテルの情熱が彼を動かし続けるかもしれないと考えている。「彼はこのスポーツにとても情熱を持っていると思う。彼は戻りたいと思うはずだ。だが、彼は考えるべきことがいくつかあるはずだ」「彼は素晴らしいプロであり、我々は彼を高く評価している。彼は今年非常にうまくやってくれると思う」「我々はドライバーが最高のパフォーマンスを発揮できる理想的なマシンを提供する必要がある」
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