フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1プレシーズンテストのSF1000のペースに懸念を抱いていることを認め、2020年のこの段階での状況は“楽観的ではない”と語った。例年、フェラーリはF1プレシーズンテストでパフォーマンスを誇示してきたが、今年のベストタイムはセバスチャン・ベッテルの1分18秒154とウィリアムズのジョージ・ラッセルを辛うじて上回っている状況。
懸念が本物のものなのか、過去にメルセデスがやってきたように自分たちを謙遜して三味線を弾いているのはどうかはわからないが、それが現在マッティア・ビノットがメディアに対してとったスタンスとなっている。「エンジンモードなどは決してわからないが、デルタペースや燃料搭載量の観点から評価できるもの、自分自身に対する全体像を見れば、我々は彼らほど速くないと思う」とマッティア・ビノットはF1バルセロナテスト後のメディアセッションで語った。「昨年ほど楽観的ではない。現時点では他チームの方が我々よりも速いと思う。どれくらい速いかを判断するのは難しいと思うがね」「今後数日ですべてのデータを調べていく。しかし、現時点で我々は彼らと同じくらい速いとは思わない」「懸念はあるか? 望んでいたほど速くないときは確かにイエスだ。だが、それらを定義して理解するにはあまりに早い段階だと思っている」「少なくともより明確な状況ろ理解を深めるためのデータは揃っているので、この3日間は我々にとって重要だった。さらに重要なことはマシンが正しい方向に開発されているかを確認することだ」「とは言え、22戦が行われる可能性がある非常に長いシーズンであり、最終的に挽回する時間もあると思う」「だが、全員の真のパフォーマンスを評価するのは、来週、そして、オースラリアまで待ってみよう」