フェラーリの2020年F1マシンの名称は『SF1000』になると伝えられている。毎年、フェラーリは新車イベントまで新車の名前を公表していない。フェラーリは、2015年からF1マシンの最初にスクーデリア・フェラーリの頭文字をとった『SF』をつけているが、順番にインデックス付けはせず、毎シーズンごとにその年を象徴する名前をマシンに命名している。たとえば、昨年のSF90は、スクーデリア・フェラーリの創立90周年にちなんで命名された。
イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ダレッサンドロによると、2020年のF1マシンは『SF1000』と命名されるという。この名前はフェラーリが6月に1000戦目のグランプリ出走を迎えることに敬意を表して選ばれたという。F1中国GPが中止もしくは延期されるかに応じて、フェラーリはカナダGPもしくはフランスGPでF1で1000戦目のスタートを迎える。昨年、F1エンジン面で大きな優位性を誇ったフェラーリは、ロードラッグ特性のSF90と相まってストレートでは速さを見せたものの、コーナーでは苦戦。予選では両ドライバー合わせて9回のポールポジションを獲得したが、決勝では3勝しか挙げることができなかった。そのため、2020年F1マシンではより多くのダウンフォースを獲得するコンセプトを採用しているとされている。報道では、コードネーム『671』として開発が進められているフェラーリの2021年F1マシンは、ギアボックスがさらにコンパクトに設計され、ドライブシャフトを3センチ前方に配置されるという。その結果、ホイールベースが短くなることでマシンのレーキ角も変わり、以前よりもわずかに前に傾いたレッドブル側のマシンを追求しているとされている。すでにフェラーリの2020年F1マシンは、クラッシュテストを順調に通過し、1月29日(水)に新型エンジンを2020年F1マシンに搭載して初始動させている。フェラーリは、2月11日(火)に2020年F1マシンを発表。223年前の1797年にイタリアの緑・白・赤の三色旗(トリコローレ)の採用を決定したチスパダーナ共和国議会が開催されたレッジョ・エミリアのムニキパーレ劇場を新車を披露目する。発表会は現地時間18時30分(日本時間26時30)から開催され、イベントの模様はフェラーリのSNS(FaceBook、Twitter、Instagram)でライブ配信される。