フェラーリは、2020年F1マシンの開発が順調には進められていない可能性が伝えられている。昨年、F1エンジンでは大きな優位性を誇ったフェラーリだが、ロードラッグ特性のSF90はストレートでは速さを見せたものの、コーナーでは苦戦。予選では両ドライバー合わせて9回のポールポジションを獲得したが、決勝では3勝しか挙げることができなかった。
フェラーリは、『プロジェクト671』として開発を進めている2020年F1マシンではより多くのダウンフォースを獲得するコンセプトを採用しているとされ、先週にはシャシーがクラッシュテストに合格したと報じられている。しかし、フェラーリの内情に詳しいF1ジャーナリストのレオ・トゥリーニは、フェラーリから良いニュースは聞こえてこないと Quotidiano のブログで明かした。「ここまでのところ、シミュレーターや風洞からの兆候はエンジニアに感銘を与えていないようだ」とレオ・トゥリーニは語った。「しかし、まだ時間はあるということを忘れてはならない」フェラーリは、2019年にメルセデスに次ぐコンストラクターズ選手権2位でシーズンを終えたが、多くの人々は2020年はレッドブル・ホンダがメルセデスの牙城を崩す準備を整えていると考えている。レオ・トゥリーニは、フェラーリでのセバスチャン・ベッテルの将来についても言及。シャルル・ルクレールは20204年まで契約を延長したが、ベッテルは今シーズン限りで契約が失効する。「2020年がベッテルのフェラーリでの最後の年になるかどうかは私にはわからない。フェルスタッペンがレッドブルとの契約を延長しただけになおさらだ」とレオ・トゥリーニは語り、ベッテルには挽回する能力があると述べた。「ベッテルはイタリアのメディアによる敵意の影響はほとんど受けていない。その理由は単純だよ。彼はそれらにほとんど目を通さない」フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは、2020年のF1マシンはセバスチャン・ベッテルのドライビングスタイルに沿って設計したと語っている。「我々はセバスチャンのドライビングスタイルにより沿ったマシンを設計している。後部にさらに下向きの圧力をかけている」「ダウンフォース不足の結果としてスピードが向上したが、それは期待通りには機能しなかった。特にシーズン序盤、セブはシャルルよりもマシンにトラブルを抱えていた。夏休み後、クルマに調整を加えたことで良くなった」「ベッテルは間違いなく我々のプロジェクトの中心にいるドライバーだ。彼は最も経験豊富であり、チームをよく知っている。彼のフィードバックは非常に重要であり、ルクレールはそれから多くのことを学んでいる」フェラーリは、2020年F1マシンをプレシーズンテスト開始の8日前となる2月11日に発表する。