フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1ブラジルGPの週末のホンダのF1エンジンのパフォーマンスを認め、疑惑の目を向けるのは“アンフェア”だと語った。フェラーリのF1エンジンの合法性について疑惑の目が向けられるなか、予選後にセバスチャン・ベッテルはホンダのF1エンジンの速さは“疑わしい”と笑顔で挑発的に語っていた。
決勝では、レース終盤のクラッシュによる混乱はあったものの、マックス・フェルスタッペンが優勝、ピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。ホンダにとって1991年の日本GPでマクラーレンのゲルハルト・ベルガーとアイルトン・セナが達成して以来、28年ぶりの1-2フィニッシュを成し遂げた。しかし、マッティア・ビノットは、ホンダに疑いの目を向けるのはアンフェアだとレース後に語った。「私には彼らが何をしているのか説明することはできないし、我々の作業内容しかわからない。彼らのスピードは高かったが、驚いていると言うのはアンフェアだと思う」とマッティア・ビノットは語った。F1ブラジルGPでは、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが同士討ちを演じてダブルリタイアに終わったフェラーリだが、2019年にギャップを縮めるために行った仕事を誇りに思っていると語る。「マックスの方がはコンマ数秒速かったので、やるべき仕事がある」とマッティア・ビノットはコメント。「だが、我々はシーズン開幕にあったわずかなギャップを縮めることができた。我々は最速かつ最も信頼性のあるクルマを手にしているときには勝利している。しかし、我々は前を向き続けている」「我々は自分たちの弱点を特定しているし、そこは来年に向けての希望を与えてくれている。今シーズン全体を見れば、我々が負けたのはコンマ2~3秒足りなかったからだ」