FIA(国際自動車連盟)のF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、ルールを明確化したFIAの技術指令がF1アメリカGPでのフェラーリのパフォーマンス低下の要因となったかどうかは“不明”だとの見解を示した。レッドブル・ホンダが求めた燃料流量ルールへの合法化、およびFIAが発行した技術指令のタイミングが、F1アメリカGPのフェラーリのパフォーマンス低下と一致したことで、マックス・フェルスタッペンはフェラーリが“不正行為”を働いていたと結論付けた。
このマックス・フェルスタッペンの発言にフェラーリ陣営は激怒。セバスチャン・ベッテルのサスペンション問題、シャルル・ルクレールがF1パワーユニットをスペック2に戻したこと、また、サーキット・オブ・ジ・アメリカズの特性に合わせてトップスピードよりもダウンフォースを優先したセットアップを採用していたことなどが、オースティンでのペースに起用していたと説明した。「多くの分析と理解が必要だが、あの結果が我々の真のポテンシャルを反映したものだとは思っていない」とフェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは語っている。「このダウンフォース用に追加でダウンフォースをつけていたが、とにかくグリップがなかった。シンプルにメルセデスの方が優れていた」シャルル・ルクレールもオースティンでの問題はパワー不足ではなく、グリップ不足だったと主張する。「旧型のユニットが助けにならなかったのは確かだけど、エンジンによるギャップではなかった」とシャルル・ルクレールは語った。F1レースディレクターのマイケル・マシは、ルールの明確化に対応するためにフェラーリがパワーユニットの動作を変更する必要があったかどうかは明らかにすることはできないと語る。「彼らが何かを変更したかどうかはわからない。私はそれをFIAの技術チームに任せている」とマイケル・マシはコメント。だが、マイケル・マシはフェラーリの大きなパワーアドバンテージのソースを疑って明確化を求めたレッドブル・ホンダの方法を擁護する。「プロセスは全員が知っていることであり、数年前から存在していた」とマイケル・マシは明確化の要求とその後の技術指令について語った。