フェラーリは、F1フランスGP初日のフリー走行でシャルル・ルクレールが3番手タイム、セバスチャン・ベッテルが4番手タイムだった。フェラーリは、今週末のフランスGPに改良を施した新しいフロントウイングを投入して、旧型との比較テストを実施したが、それほど劇的な改善は見られなかった。元々、今回のアップデートは“小さな進歩”であり、今後の開発の方向性を確認するためのものだとされている。
4番手タイムで終えたセバスチャン・ベッテルは「新しいパーツの全てが期待通りにパッフォーマンスを発揮していたわけではないし、多くの仕事があると言わなければならない。明日もう少しパフォーマンスを発揮できるように今夜分析する多くのデータを得ることができたと思う」とコメント。フェラーリは、F1カナダGPでの決勝でのセバスチャン・ベッテルに対するペナルティの再審を請求したが、プラクティス後に行われた聴聞会では新たに提出した証拠は不十分だと判断され、請求を却下された。この件に関してセバスチャン・ベッテルは「カナダの件に関しては、僕たちはカナダのレースでのスチュワードの意見に共感できなかったし、新しいものをもたらすことができると考えた。この件がもう先に進まないことにはがっかりしているけど、それが今の僕たちの状況だし、前に進まなければならない」と語った。一方、3番手タイムを記録したシャルル・ルクレールはクルマに満足できているようだ。「全体的に今日のセッションの内容にはかなり満足している。クルマのフィーリングは良かったし、新しいパーツもテストできた。自信はるけど、まだ力強い予選のためにクルマをベストなコンディションに仕上げるためには多くの作業をしなければならない」とシャルル・ルクレールはコメント。「僕たちのライバルは強いし、明日にむけて全てをまとめ上げるために自分たちのことに焦点を合わせなければならな。改めてこのサーキットはドライブしていて楽しかった。他とは少し異なるトラックだ。ウォールがかなり離れていているのでプラクティウではよりプッシュできる。明日の朝にクルマに戻るのを楽しみにしている」