フェラーリの副社長ピエロ・フェラーリは、F1チームのトップ交代劇の背景に権力闘争があったことを示唆。マッティア・ビノットの任命は“チームの技術的な継続性”を維持するために実施されたと述べた。1月7日(月)、フェラーリは、F1チーム代表を務めてきたマウリツィオ・アリバベーネを更迭し、テクニカルディレクターを務めてきたマッティア・ビノットと交代することを発表した。
昨年からフェラーリ内には権力闘争が報じられており、結果としてマウリィオ・アリバベーネはその戦いに敗れて失脚することになった。F1チームのトップ交代劇で重要な役割を果たしたピエロ・フェラーリは、実際にはクリスマス前には人事は決定していたと述べた。「全てはクリスマス前に起こった。その後、様々な理由によって我々は決定を公表しないことを決断した」とピエール・フェラーリは La Gazzetta dello Sport にコメント。「株主として話すことしかできないので、詳細に立ち入りたくはないが、メンバー間で対立があったとだけ言っておこう。最終的に我々はフェラーリの排他的利益のために行動した」マッティア・ビノットのF1チーム代表就任は、フェラーリの歴史においてマウロ・フォルギエリ以来、エンジニアが全体的な責任を負うことになる。「時代が違うし、比較することはできない。我々が考慮した最も重要なことは、フェラーリのレーシング部門の技術的な継続性を維持することだった」「マッティア・ビノットの膨大な経験を頼りにできることが、強力なチームを築くためには重要だ」フェラーリは、F1チームだけでなく、会社としてもトップ交代が囁かれている。昨年夏に急死したセルジオ・マルキオンネの後を継いで最高責任者に就任したルイス・カミレッリも更迭の可能性が報じられている。しかし、ピエロ・フェラーリは、フェラーリの成功責任者には忍耐力が必要だと主張する。「私は、彼には仕事をするための十分な時間を与える必要があると言っている」とピエロ・フェラーリはコメント。「彼のスタイルがマルキオンネと非常に異なっているのは間違いない。だが、彼のスタイルもユニークで他に類のないものだ」
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