フェラーリは、F1イギリスGPに新型フロアを導入する。前戦F1オーストリアGPで大幅アップグレードを投入したメルセデスに対抗するかたちだ。新しいフロアデザインは、シルバーストン・サーキットのラップで重要な部分を占める高速コーナーでSF71Hのパフォーマンスを改善することが目的とされている。
フェラーリは、F1イギリスGPの金曜日フリー走行で新しいフロアを使用し、効果が見られれば、残りの週末でも継続して使用していくとみられている。前戦F1オーストリアGPでメルセデスがダブルリタイアに終わったことでフェラーリは両方のチャンピオンシップで首位に躍り出たが、レッドブル・リンクではW09に大幅なアップグレードを投入したメルセデスは、フロントローを独占している。ピレリは、シルバーストンでメルセデスに適したトレッドの薄いタイヤを持ち込むため、フェラーリは、今週末に最新アップデートを届けるために準備を進めてきた。今週末のF1イギリスGPも、予想外の高温でタイヤマネジメントが大きな役割を果たす可能性があり、新しいフロアによってバランスを改善することができれば、利益を生むことになるだろう。レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、高いデグラデーションとブリスターがタイヤ戦略に混乱を与えたオーストリアGPでの状況が、今週末のシルバーストンでも繰り返されると考えている。「去年はキミ(ライコネン)のタイヤがブローし、セバスチャン(ベッテル)のタイヤもブローした」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼ら新しい路面でのレースにむけて新しいタイヤ構造を導入するし、それはメルセデスに非常に適している。(新しいタイヤが使用された)バルセロナとポール・リカールの両帆のトラックで彼らは勝っている」「トト(ヴォルフ)が残りのシーズンでもこのタイヤを維持することを呼びかけている理由が皆さんにもわかるだろう」「メルエデスはシルバーストンでとても強いと思うが、この熱波だと温度は引き続き高いだろう。このタイヤは熱に非常に敏感なのはわかっている。それは非常に興味深い変数になるかもしれない」「シルバーストンは常に極端だ。極端に気温が低かったり、極端にウェットだったり、極端に風が強かったりする。今年は極端に暑くなるのだろうか?」関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール