フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、アントニオ・ジョビナッツィは将来的にF1でレースシートを得ることになるだろうと語る。イタリア出身のアントニオ・ジョビナッツィ(23歳)は、アルファロメオ・ザウバーのドライバー候補に挙げられていたが、チームはマーカス・エリクソンの残留を決断。2018年のF1レースシートを獲得することができなかった。
その結果、2018年は数回の金曜フリー走行1回目でF1界のレーダーに残るためのアピールを続けていくことになる。だが、セルジオ・マルキオンネは、将来的にアントニオ・ジョビナッツィがF1でレースをする機会を得ることになると確信していると語る。「ジョビナッツィは優れた男だ。とにかく時間の問題だ。彼はチャンスを得られるはずだ」とセルジオ・マルキオンネはコメント。「彼はフェラーリのサードドライバーであり、ザウバーとのテストプログラムがある」「彼のレースへの願望も理解しているが、現時点で空席はない」「ザウバーとの契約は、ドライバーアカデミーの若手に経路を見つけるためのものであり、このシステムが整備されるには時間がかかる」今年、アントニオ・ジョビナッツィは、負傷したパスカル・ウェーレインの代役として開幕2戦をザウバーで戦い、後半にはフェラーリのカスタマーであるハースと7回の金曜フリー走行を行った。アントニオ・ジョビナッツィのレースシートを開くルートのひとつは、シャルル・ルクレールがルーキーシーズンに活躍して、2019年にフェラーリにステップアップするというものがある。キミ・ライコネンは、2018年に契約を1年延長しただけでなり、今シーズンはセバスチャン・ベッテルに匹敵することができなかったため、来季はさらに契約を正当化する必要に迫られている。2019年にシャルル・ルクレールがキミ・ライコネンに代わってフェラーリに加入する可能性について質問されたセルジオ・マルキオンネは「シャルルは2018年にアルファロメオ・ザウバーのプロジェクトでベストを尽くすことを求められている」と述べた。セルジオ・マルキオンネは、予算の増加とフェラーリの最新エンジン搭載にも関わらず、アルファロメオ・ザウバーの2018年にあまり高い期待は抱いていないと語る。「パワーユニットは2018年型になるし、2名の有望な若手ドライバーがいる。だが、コラボレーションの初年度はあまり高い期待を抱くことはできない。だが、成長し、改善していってほしいと思っている」もうひとつの可能性として、アルファロメオと同じフィアット・クライスラー・オートモービルズのブランドであるマセラティが、ハースF1チームのタイトルスポンサーになる可能性が浮上している。ハースはフェラーリの要請を断って現在のドライバーの続投を決めたが、スポンサー資金が投入された場合はそうはいかなくなるかもしれない。