フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、過去2戦で3度ギアボックス問題は発生したことは“懸念”だと認める。F1オーストリアGPでは、セバスチャン・ベッテルのギアボックスに問題が発覚。ギアボックス交換による5グリッド降格ペナルティを受けていた。続くシルバーストンでもフリー走行1回目と3回目にトラブルが発生し、土曜日のトラブルは再びギアボックス交換とペナルティが必要となった。
3つのギアボックス問題は全て異なるものだと考えられており、現在、マラネロで最新の2つのトラブルの調査が進められている。「この問題は3度目であり、懸念事項だ。出来るだけ早急に開発する必要がある」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。「どんな特定のニュースを伝えるにもまだ早いが、マテリアルに関連したものだと考えている」「計算に関連したものではないことを願っている」セバスチャン・ベッテルは、シルバーストンの土曜日の朝に再びギアボックスにトラブルが発生した際、腕をあげてフラストレーションを示していた。マウリツィオ・アリバベーネは、ベッテルのフラストレーションは理解できると語る。「彼はロボットではない。彼は人間だ」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。「私にとってそれは完全に普通のことだ」F1イギリスGPで、フェラーリはキミ・ライコネンが5位、セバスチャン・ベッテルが9位でフィニッシュ。コンストラクターズ選手権で首位のフェラーリに差を広げられ、3位のレッドブルには6ポイント差まで迫られた。マウリツィオ・アリバベーネは、シーズンを通しての信頼性の問題とともに、SF-16Hが“セットアップ変更に非常に敏感であることが証明された”と認める。フェラーリは、メルセデスを捕えるために大幅なアップデートの導入を予定しているかと質問されたマウリツィオ・アリバベーネは「そう願っている」とコメント。「シーズンのこの段階で信じられないようなアプグレードをすることはできない」「まず何よりもクルマのバランスをきちんと働かせるために特定の問題を解決しなければならない。アップグレードできるのはそのあとだ」