フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は29日、傘下のフェラーリをグループから分離・独立(スピンオフ)させ、フェラーリの株式10%を上場する計画を公表した。フィアット・クライスラー・オートモービルズは、イタリアのフィアットと米国のクライスラーが統合して誕生した新会社。フィアットの子会社だったフェラーリもグループ傘下に入っていた。
今回、フィアット・クライスラー・オートモービルズは、2015年内にフェラーリを分離・独立させ、株式10%の上場を目指す。残りの80%はFCAの株主に分配され、10%は創業者エンツォ・フェラーリの息子でグループの副会長を務めるピエロ・フェラーリが保有する。フェラーリの株式は、米国と欧州で上場する予定。フィアット・クライスラー・オートモービルズのセルジオ・マルキオンネCEOは「FCAは2014-2018年の事業計画の達成を目指している。FCAとフェラーリが別々の道を進むことは適切な判断だ」と述べた。