フェラーリは、フェリペ・マッサを放出間近との噂を否定。フェリペ・マッサが2013年もフェラーリに残留する可能性があると主張した。フェラーリは、チームの公式Twitterで、2012年中にジェローム・ダンブロシオがフェリペ・マッサと交代するとの噂を含めた報道を“おかしな話”だと否定。だが、噂をあおったのはフェラーリ自身であり、フェリペ・マッサへの警告とも受け取れる文面をオフィシャルサイトに掲載していた。
「あれは、非常に注意深く言葉を選んで書かれた声明だったね」と Telegraph の記者トム・ケアリーは述べた。「今年はクレイジーなシーズンになっている。彼らがシーズン中に彼を捨ててもあまりショックは受けないだろう」スイスの Blick は、来週末のF1モナコGPがフェリペ・マッサのラストチャンスとなる可能性があると述べた。フェリペ・マッサの後任候補には、多くのドライバーの名前が挙げられている。先週、マネージャーとともにF1スペインGPを訪れたエイドリアン・スーティルは「フェラーリは、僕が準備ができることを知っている。彼らが僕を必要とするなら、もしくは彼らが僕を望むなら、連絡が来るだろう」とコメント。El Mundo は、フェリペ・マッサがまだシートに座っている“唯一の理由”は、“トッドという名前だ”とし、マネージャーを務めるニコラス・トッドだけでなく、FIA会長のジャン・トッドの名前に言及。フェリペ・マッサの周りには“保護者”がいると報じた。フェラーリのスポークスマンを務めるルカ・コラジャンニは「フェリペは、我々の会長をはじめ、チームから完全に信頼されている」と O Estado de S.Paulo にコメント。「我々は2013年のドライバーを決めていないが、フェリペは除外されていない」と主張した。フェリペ・マッサの不調は、2009年のF1ハンガリーGP予選での頭部への怪我が原因だという意見は多い。だが、ルカ・コラジャンニは「事故によってフェリペが遅くなったという証拠はない。ゼロだ」とコメント。F1ドクターのゲイリー・ハートシュタインも「あのような経験が人を変えることもあるが、だからといってそれが理由でフェリペが再び勝っていないとは言えない」