フェラーリのテクニカルディレクターを務めるパット・フライは、単にF2012のシーズン序盤の問題を解決するだけでなく、マラネロの構造を徹底的に見直すことを目指していると述べた。FIAの金曜記者会見の場で、パット・フライはフェラーリのペースを正直に評価し、予選順位は7位から11位の間になると予想しているとコメント。そして、F2012が抱えている多く問題を理解しており、問題の理解と修正との間のギャップは大きいかもしれないと認めた。
マクラーレンの元エンジニアだったパット・フライは、フェラーリは、応急処置よりも、長期的にマラネロの機能を変更することに興味を持っていると説明した。「もっと速いマシンを造ろうという場合ではない。長期的に競争的であるために、我々には選別、設計、製造に使用している方法論を基本的に変更する必要がある。(フェラーリが大幅なアップグレードを持ち込むとされている)バルセロナに持ち込むものについて取組んでいるだけでなく、実際に前進を果たし、他の皆と戦えるように、基礎を変更するという大量の作業にあらゆる面で取り組んでいる」パット・フライは、最も注力する必要があるのは空力だと認めた。「解決しようと試みている問題がある。取組む必要があるのは、風洞の運営方法、風洞の正確さ、どのコンポーネントを進めていくか決定するために使用するシミュレーションなどすべてだ。そのためにはどんな手段でも採用していく」「実際に、我々は全体のプロセスを通しての方法論を見直し、修正しようとしている。様々なパーツの量り分け、他のものの耐久性をもたらすためにデザインオフィスで進められているものを含め、単にマシンをアップグレードさせるだけでなく、基本的な方法論において、会社内の本当に至るところで作業が行われている」