フェラーリは、今年のチャンピオンシップへの望みを失ってはいないものの“非常に革新的”とする2012年F1マシンに全力で取り組んでいる。フェルナンド・アロンソは、F1イギリスGPでの優勝を含めて好調なパフォーマンスをみせているが、首位のセバスチャン・ベッテルに89ポイント差をつけられており、現実的にギャップを劇的に縮めるチャンスは、レッドブルにトラブルが起きるしかないと言える。
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、現在のフェラーリのアプローチは、各グランプリで優勝を目指すことだが、今後数戦でタイトルのチャンスがあるかをより明白になると述べた。その一方でステファノ・ドメニカリは、マラネロでの努力は来年のためにアグレッシブなマシンデザインを届けることであることを認めており、今シーズンはあまりに保守的だったとしている。「残り8戦での現実的な目標はレースに勝ち、できるだけ多くのポイントを獲得することだ」とステファノ・ドメニカリはコメント。「我々は良い結果を残せると確信しているが、順位表に目を向けるべきではないだろう。現在のギャップを考えるとチャンピオンシップが非常に難しいことはわかっているからね。だが、数レースでわかるだろう。我々にはうまくやれるポテンシャルがあるし、自分達自身を信じなければならない」「150ºイタリアの開発に関して、我々はほぼ道の突き当たりにいるが、今年のマシンの作業を完全に停止したという意味ではない。だが、今現在、我々は2012年マシンに全力で取り組んでいる」「来年のレギュレーションに関する限りでは、エキゾーストシステムに関する規約以外はあまり多くの変更はない。したがって、新車は2011年マシンの発展系と言うことができる。しかし、風洞モデルと製図室で進んでいる作業を見て言えるのは、非常に革新的なマシンになるということだ」「実際、それは予想されていることだし、2012年の我々の最初の目標はシーズンのまさに始めから競争力があることなのでそれが必要だ」