FIA F2選手権 第7戦 イギリス大会のレース1がシルバーストン・サーキットで行われ、アレクサンダー・アルボン(DAMS)が優勝。牧野任祐(RUSSIAN TIME)は12位、福住仁嶺(BWT Arden)はリタイアでレースを終えた。7日(土)、シーズン第7戦のレース1が、シルバーストン・サーキットで行われた。牧野任祐は予選18番手だったが、上位車のペナルティーにより1つ繰り上がり17番手からスタート。福住仁嶺は10列目19番手からのスタートとなった。
今回も、前戦フランス同様、安全面の理由からレースはローリングスタートで行われ、午後3時45分、気温26℃、路面温度51℃に上昇したコンディションの中、セーフティカー先導によるフォーメーションラップから、スタートが切られた。ローリングスタートのため、大きな順位変動なくレースはスタートしたが、1周目に牧野任祐はポジションを上げて16番手、福住は2周目に20番手となった。6~7周目に多くのマシンがタイヤ交換のためにピットインする中、レース後半にタイヤ交換を行う戦略を採った牧野はポジションを上げる。牧野は9周目にはトップに立ち、後続との差を広げるべくペースを上げた。15周目、ペースが上がらず18番手を走行していた福住仁嶺は、トラブルでコース上にマシンを止めてリタイアとなった。これによりバーチャルセーフティカー(VSC)が発動されている。トップを走行する牧野は20周終了までピットインを引き伸ばし、タイヤ交換を終えて14番手でレースに戻ると、終盤の追い上げを開始。アクシデントに見舞われる車も出たことで、牧野も前車をパスして追い上げ、25周目には10番手にポジションアップを果たす。牧野は入賞圏内の10番手でチェッカーフラッグを受けたが、VSC時の違反により5秒ペナルティーが科され、結果は12位となっていっる。優勝は2番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボン(DAMS)。2位にはジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)、3位にはアントニオ・フォコ(Charouz Racing System)が入った。レース2は、7月8日(日)午前9時20分(日本時間午後5時20分)にスタートする。牧野任祐 (レース1・12位)「予選は2回のアタックともにギアが落ちなくなるトラブルに見舞われて、それで18番手が精一杯でした。フリー走行後にギア比やマッピングを変えたことが原因だったのか、依然として不明ですが、レースでは全く問題は出ませんでした。レース戦略はライバルたちと反対で、ハードタイヤスタートでソフトに換える作戦で行こうと、それは最初から決めていました。前が開けてからは、ペースも安定してよかったです。ただ1回目のVSCは場所が悪くて数秒ロスして、2回目のVSCで速度超過の5秒ペナルティをもらってしまいました。あれがなかったら、8位もあり得たと思います。ピットインのタイミングは事前に決めていなくて、行けるところまで行き、先に入ったライバルたちのペースの落ち方も見て、ピットインのタイミングを決めようと思っていました。僕のペースが思った以上によかったので、チームはもっと引っ張ることに決めたようです。でも、無線がトラブルを起こしていて、なにを言っているのかほとんど聞き取れず、最後は何とか小さな声で『ボックス(ピットイン)』と聞き取れたので、急いで入りました(笑)。前が詰まっていないクリーンエアというのもありましたけど、レースペースはよかったです。路面温度はすごく高かったんですけど、(似たコンディションだった)オーストリアとは全く違いました」福住仁嶺 (レース1・リタイア)「走り始めから、ペースが伸びませんでした。クルマのバランス自体も、レッドブル・リンクに比べると全然違うものでした。それもあって戸惑いは大きかったのですが、とにかくレースに完走すればそれで得るものは大きいですから、序盤に後ろにいた選手に抜かれて最下位になってしまいましたけど、特に焦ることもなく、周回を重ねていきました。ピット作業も無事に終えましたが、タイヤを換えてもペースは伸びない。厳しいなと思いつつ走っている時に、電気系のトラブルが出てリタイアせざるを得ませんでした。突然すべての電源が落ちてしまいました。グリップのなさは、この週末を通じて改善されることはありませんでした。セッティングだけではなくて、いろんな原因が重なっているのだと思います。ストレートだけでものすごくタイムを失っていますけど、それだけでもない。チームメートに比べて、ストレートだけでコンマ7~8秒遅いわけで、空力セッティングを全く同じにしても、ストレートでそれだけの差が付いてしまう。エンジンが遅いのはシーズン当初からなのですが、何度も積み替えても改善されないのはなぜなのか、それが不思議です。モノコックにも問題があるのか、どこか噛み合っていないところがあるのか、同じカテゴリーで戦ってる感じは全くしないですが、これからも自分のベストを尽くします」2018年 F2 第7戦 イギリス レース1 結果順位NoDriverTeam15アレクサンダー・アルボンDAMS28ジョージ・ラッセルART Grand Prix321アントニ・フォコCharouz Racing System420ルイス・デレトラズCharouz Racing System514ルカ・ギオットCampos Vexatec Racing61アルテム・マルケロフRUSSIAN TIME74ニック・デ・フリースPERTAMINA PREMA Theodore Racing811マキシミリアン・ギュンターBWT Arden910ラルフ・ボスチャングMP Motorsport1019ランド・ノリスCarlin119ロベルト・メルヒMP Motorsport122牧野任祐RUSSIAN TIME137ジャック・エイトケンART Grand Prix1416アルジュン・マイニTrident1515ロイ・ニッサニーCampos Vexatec Racing1617サンティノ・フェルッチTrident176ニコラス・ラティフィDAMS1818セルジオ・セッテ・カマラCarlin193ショーン・ゲラエルPERTAMINA PREMA Theodore Racing2012福住仁嶺BWT Arden
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