レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2選手権第8戦の決勝を8位でチェッカーを受けたが、レース後に5秒のタイム加算ペナルティを科されて10位に降格した。FIA F2選手権第8戦が、オーストリア・レッドブルリンクで幕を開けた。 7月8日(金)に予選が行われ、ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、2セット目のアタック3回目でベストタイムを更新し4番手を獲得。
リバースグリッドとなるスプリントレースでは、上位車にグリッド降格のペナルティーが科され、岩佐歩夢は3列目6番手からのスタートとなった。スプリントレースは午後5時55分、気温21℃、路面温度34℃の下フォーメーションラップがスタートした。混乱する第1コーナーではポジションをキープした岩佐歩夢だが、ターン3では両側から挟まれる形となり2台に先行され、8番手にポジションを落とした。この際、岩佐歩夢が1台をコース外に押し出す状況となり、レース後の審議対象となった。ポジションをばん回すべく前との差を詰めた岩佐歩夢だが、集団の後ろという状況でDRSの効果が出せずに追走が続く。12周目にストップしたマシンが出てバーチャルセーフィティカー(VSC)が発動され、その際に岩佐歩夢と前車との間隔が広がってしまい、VSCが解除された14周目には前車と約3秒離れてレースは再開された。レース後半、徐々にその差を縮める岩佐歩夢はペースを上げて、21周目に1秒以内の差まで詰め寄りますが、集団で追い抜きが難しい状況は変わらず、8番手をキープしたまま28周のレースを終えた。レース後、1周目の審議により岩佐歩夢に5秒加算のタイムペナルティが科され、岩佐歩夢の順位は10位となった。「タイヤのウォームアップが足りず、スタートはダッシュが決まらず、ターン1での位置取りもよくありませんでした」と岩佐歩夢はコメント。「その後のターン3でタイヤをロックさせてしまいポジションを落としましたが、その時に結果的に他車を押し出す形となり、それがペナルティーとなりました。また、VSC解除の際に遅れたのはシステムのトラブルが原因でした」「反省点はありますが、マシン自体のペースは悪くなく、タイヤマネージメントをあまり意識しなくてもプッシュできる状態で、フィーチャーレースに向けてはポジティブだと思っています。バランスも完ぺきではなかったので、細かいところをアジャストしてレースに臨みます」