佐藤万璃音が、“桜”をデザインしたヘルメットに込めた想いを語った。佐藤万璃音(20歳)は、自動車メーカーのバックアップなしでイタリアF4、ヨーロッパF3と海外での経験を積み、今年はモトパークからユーロフォーミュラ・オープンに参戦してチャンピオンを獲得。シーズン途中からカンポスでF2のシートを手に入れた。
ホンダのF1復帰によってホンダが支援するドライバーが注目されがちだが、佐藤万璃音もF1を目指して海外で戦う日本人ドライバーのひとりだ。佐藤万璃音は、自分のヘルメットデザインの背景にある日本のインスピレーションと愛国心、そして、残りのキャリアでも同じヘルメットを使用したいと考えている理由についてF2の公式サイトで語った。「このヘルメットのベースは最初のデザインから変わっていません。実際、少しだけ違っているのは色だけです。それと花ですね。最初のヘルメットは、デザイン/ペインターに完全に任せました。唯一の要望は、今もある自分の名前の大きなMを取り入れることでした。デザイナーは日本人で、彼がすべてのペイントとデザインをやってくれています。彼は本当に良い仕事をしてくれます。彼ともう10年ほど仕事をしてます」と佐藤万璃音はコメント。「最初の海外レースのために花を追加しました。日本の花では、英語ではチェリーブロッサムと呼ばれています。誰もが日本のテーマを見ることができ、あまり一般的ではないので気に入っています」「ヘルメットには自分の名前が日本語で書かれており、そこも今年からも新しくなりました。いくつか細部が変更されています。色に関しては、最初の国際レース以来同じです。多くのドライバーがこの色を使っているわけではないので、僕だと認識しやすいかなと思っています」「最近のヘルメットは非常に細かくて芸術的だと思いますが、私としては間近で見たときの格好良さと同じくらい、トラックを走っているときに最高に見えることが非常に重要だと思っています。そのためにはかなりシンプルにする必要があります」「ヘルメットを毎年交換することもできますが、サポートしてくれている人、トラックで探している人が見失ってしまう可能性がありますし、あなたのデザインを覚えてもらえないと思います。だから、僕はこのデザインを生涯続けたいと思っています」