2019年のF2選手権の第4戦モナコのレース1が5月24日(金)にモンテカルロ市街地コースで行われ、ニック・デ・フリース(ART Grand Prix)がポール・トゥ・ウィンで優勝。松下信治(Carln)は3位でフィニッシュし、上位ドライバーの失格によって2位に繰り上がった。午前11時30分のレース開始時は曇りだったが、朝方に降った雨の影響で路面はところどころウエット。気温17℃、路面温度22℃と低めのコンディション。予選グループBで5番手の松下信治(Carlin)は、5列目9番手からのスタートした。
予定通りにフォーメーションラップを終えたところで、フロントロウの1台がエンジンストールし、エクストラフォーメーションラップとなった。その後レースがスタート。好スタートを決めた松下信治は6番手にポジションをアップして1周目を終える。松下信治はスーパーソフトでスタートし、タイヤ交換を引き延ばす作戦。7周目あたりから松下信治とは違うタイヤ戦略のマシンがピットインを始め、8周目に松下信治は4番手に浮上した。レースは中盤に入り、松下信治は4番手をキープする。20周目、最終コーナー手前で接触したマシンがコースを塞ぎ、レースは赤旗中断となった。その間に松下信治は新品のスーパーソフトに交換し、およそ30分後にレースは再開された。赤旗により、後続とのギャップを大きく広げた上位陣は、その後タイヤ交換のためのピットインを行うが、ポジションを変えることなくレースは終盤に向かう。35周目にピットインを行なった松下信治は37周目に前車をパスして3番手にポジションを上げ、38周目には全体のファステストラップとなる1分22秒243を叩き出しペースアップ。3番手を守りきりチェッカーフラッグを受けた。優勝はニック・デ・フリース(ART Grand Prix)。レース後、2位でチェッカーを受けたルカ・ギオット(UNI-Virtuosi Racing)が車両規定違反によって失格処分となり、松下信治が2位、セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)が2位に繰り上がった。この結果、松下信治は2位の18ポイントとファステストラップの2ポイントで合計20ポイントを獲得。ランキング8位に浮上した。松下信治は今シーズン初の表彰台とファステストラップを獲得し、リバースグリッドとなるレース2は4列目7番手からのスタートとなる。レース2は25日(土)午後5時15分(日本時間26日午前0時15分)にスタートする。松下信治 (レース1・3位)「スタートはいつも通りうまく決まり、2台抜いて6番手に上がれました。それ以降は、なかなか抜けないコースなので、タイヤを保たせることに集中しました。結構アンダーステアがひどかったのですが、途中で思いきって走り方を替えたらペースがよくなって、いい結果につながったと思います。その後、赤旗になって、とにかくその時点でまだピットインしていないので、後ろとのギャップを広げなければならない状況でした。ピットイン後、前のクルマのタイヤが温まっていなくてペースが悪そうなので、思いきって抜きに行きました。プラクティスで走れなくて、予選も悪く厳しい状況でしたが、このレースは何が起こるかわからない面もあるし、とにかくチームとポジティブにやって、この結果はうれしいです。レース2は、まずはポジションキープで、しっかりポイントを獲得することが大事だと思います」2019年 F2 第4戦 モナコ レース1 結果PosNo.ドライバーチーム14ニック・デ・フリースART Gand Prix22松下信治Carlin35セルジオ・セッテ・カマラDAMS414ドリアン・ボッコラッチCampos Racing57 周冠宇UNI-Virtuosi Racing616アルテム・マルケロフMP Motorsport71ルイ・デレトラスCarlin819アントアーヌ・ユベールBWT Arden921ラルフ・ボスチャングTrident103ニキータ・マゼピンART Gand Prix1120ジュリアーノ・アレジTrident126ニコラス・ラティフィDAMS139ミック・シューマッハPREMA Racing1418タチアナ・カルデロンBWT Arden1517マハーヴィーラ・ラフナサンMP Motorsport1612ファン・マヌエル・コレアSauber Junior Team by Charouz1715ジャック・エイトケンCampos Racing 8ルカ・ギオットUNI-Virtuosi Racing 11カラム・アイロットSauber Junior Team by Charouz 10ショーン・ゲラエルPREMA Racing
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