2026年F1シーズン開幕を前に、バーレーンで行われる第2回プレシーズンテストがスタートした。各チームは今週3日間の走行機会を与えられ、新世代マシンの最終確認に臨む。初日からアップグレードを投入するチームもあり、開幕戦に向けた実戦的なパフォーマンスランが本格化していく見通しだ。
■ 砂嵐の朝から好条件へF1公式レポーターのマイク・シーモアは、サーキットへ向かう道中で砂嵐に見舞われたと報告したが、コースに近づくにつれて天候は改善。現在は青空が広がり、気温も穏やかでテストには理想的なコンディションとなっている。初日から多くの周回が重ねられており、週後半にはさらにパフォーマンス重視の走行が増えるとみられる。■ ルクレールがトップタイム計測10時50分時点で、シャルル・ルクレールが1分33秒739でトップ。2番手のアンドレア・キミ・アントネッリに0.7秒差をつけている。もっとも、テスト中のタイムは燃料搭載量やエンジンモードが不明なため、単純比較はできない。依然として各陣営の真の実力はベールに包まれている。■ ノリスがロックアップ 追走テストも実施ランド・ノリスはC2タイヤでロックアップを喫し、フラットスポットによる振動を抱えながら走行を続けている。すでに16周を消化しており、バーレーンの決勝距離57周に対して着実に周回を重ねている。さらにノリスはアウディのマシン直後につけ、ダーティエア下での挙動を確認。その後いったん距離を取り、再び接近するなど追走テストを繰り返した。2026年は従来のDRSが廃止され、代わりにストレートで前後ウイングをフラットにする「アクティブエアロ」が導入される。また、前走車の1秒以内に入ると追加のバッテリー出力が可能となる「オーバーテイクモード」も採用されている。■ キャデラックはまだ走行せずこの時点で唯一ガレージから出ていないのがキャデラック。マシンは現在分解状態にあり、セルジオ・ペレスの走行はしばらく見られそうにない。■ 空力測定が本格化レッドブルは大型エアロレーキを装着し、フェラーリはリアウイングにフロービズ塗料を塗布。いずれも空気の流れを可視化・計測するためのデータ収集手法だ。レーキは各種センサーで空力挙動を数値化し、フロービズは塗料の流れで気流方向を視覚的に確認する。新レギュレーション下では、こうした基礎データの積み重ねが極めて重要になる。■ リンドブラッドがスライドアービッド・リンドブラッドはやや不安定な挙動を見せ、ロックアップも記録。フラットスポットを抱えた状態で周回を続けている。新世代マシンへの適応は依然として繊細な作業だ。■ ピレリ全5種が使用可能に今週はC1からC5までの全コンパウンドが選択可能。前週はC1〜C3のみだった。ピレリによれば、C2とC3は11チーム中10チームが選択。メルセデスのみが最も硬い3種類に限定した。マクラーレン、フェラーリ、レーシングブルズ、アウディ、ハースF1チームはC4を追加。レッドブル、アルピーヌ、ウィリアムズ、アストンマーティンはよりソフト寄りの選択を行った。レーシングブルズはC2・C3・C4に限定。アルピーヌとウィリアムズはC5も投入。アストンマーティンはC3・C4・C5の3種、最もソフト側のみを選択した唯一のチームとなっている。■ ドライバーにとって過酷なプレシーズン元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは「これほど集中的なプレシーズンはかつてなかった」と語る。1日2セッション制で各4時間、走行できるのは1台のみ。チームによっては午前・午後でドライバーを交代し、他は1日フル走行を任せる形だ。エステバン・オコンはハースF1チームで早々にコースイン。前週は190周を走破しており、引き続きデータ収集を進める。■ 最終調整の3日間へ各チームは先週のデータ解析を経て、改良を加えた状態で第2テストに臨む。開幕戦を目前に控えたこの3日間は、信頼性確認とパフォーマンス最適化の両立が求められる重要局面となる。2026年F1シーズンの勢力図は、ここバーレーンで静かに形を整えつつある。
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