F1のステファノ・ドメニカリCEOとFIAのモハメド・ビン・スライエム会長の間で2026年のF1マシンの重量をめぐって再び話し合いが持たれたことを受け、2026年のF1エンジンレギュレーションはマシンの軽量化に向けて「さらに大きな挑戦となる」と主要F1チームのデザイナーたちは語った。現世代のF1マシンは選手権史上最も重い798kgだが、レースを改善するために最低重量を下げることについての議論が続いている。
重量の多くは2014年にハイブリッドシステムに移行したことに起因しており、マシンは時間の経過とともに徐々に重くなっている。2018年に導入されたチタン製のコックピット保護装置『ヘイロー』も総重量に7kgを追加し、2022年にはホイールカバーによって500g追加された。メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、軽量化のためにF1マシンに何を含めるかについて「難しい決断」を下すことによってチームが解決すべき問題だと考えている。同じくアストンマーティンのテクニカルディレクターであるダン・ファロウズは、これらの目標を達成するためには安全性を妥協してはならないと述べ、次のように考えている。「ルールの中でできることはおそらくあるはずだ。確かに、重量制限を引き下げることは、それを達成するためのひとつの方法だ。しかし、それによって安全性が損なわれないようにしなければならない」とダン・ファロウズはメディアに語った。「構造的にできることはあり、それが役立つだろう。しかし、それは確かに困難になるだろう。そして、パワーユニットのレギュレーションがこのように設定されたことで、そのチャレンジがさらに大きくなったことは間違いないと思う」レッドブルの最高技術責任者であるピエール・ワヘは、マシンに搭載されている安全装置は長年にわたり段階的に改良されているため、現世代のマシンは劇的に変わることはないと考えている。「重量に関して大幅な変化があるかどうかはわからない」とワシェは語った。「最も重要な側面は安全性であり、ドライバーにとって大幅に改善されたので、我々はそれを妥協したくない。それに、今決まっているパワーユニット(2026年用)は、すでに現在のものよりも大幅に大幅に重いと思う」「ステファノが述べたように大幅に軽量化するのは非常に難しいことだと思う」