F1チームが、2021年のF1世界選手権を戦う新車の発表日が近づいてきた。2021年のF1世界選手権は、昨年の新型コロナウイルスのパンデミックを受け、基本的に前年モデルのシャシーが使用される。レギュレーションの安定によるダウンフォースの増加を抑えるためにフロア、リアブレーキダクト、ディフューザーが調整され、シャシーは2つのトークンを使用した開発に制限されるが、空力開発には自由が与えられている。
シャシーが引き継がれることで、レッドブルは『RB16B』、マクラーレンは『MCL35M』、ウィリアムズは『FW43B」と前年モデルに記号を追加したマシン名を与えている。現時点で最初に新車を公開するのはマクラーレン。2月15日に『MCL35M』を発表する。マクラーレンは今年ルノーからマクラーレンにエンジンを変更、また、カルロス・サインツに代わってダニエル・リカルドが加入し、ランド・ノリスとチームを組む。2月19日にはアルファタウリ・ホンダF1が『AT02』を発表。ダニール・クビアトに代わって日本人ドライバーの角田裕毅がF1デビューを果たし、ピエール・ガスリーとチームを組む。2月22日にはアルファロメオF1がタイトルスポンサーを務めるPKNオレーンが拠点とするポーランドの首都ワルシャワで『C41』を発表。昨年、アルファロメオF1はマシン『C39』と名付けていたが、連番ではなく2021年マシンには『C41』と名付けられた。これは、新型コロナウイルスのパンデミックによって新しいF1レギュレーションの導入が1年延期するという決定が下される前に次世代F1マシンを『C40』として開発していたためであり、マシン名を付け替えることはせず、2021年マシンには新たに『C41』という名前が与えられた。3月2日には王者メルセデスが『W12』を発表。メルセデスはまだルイス・ハミルトンとの契約を更新していないが、発表直前、もしくは発表会の場で新契約が発表されると期待されている。3月5日にはウィリアムズが『FW43B』を発表。昨年、ドリルトンキャピタルによる買収後、2021年はウィリアムズ家が運営に関与しない最初のシーズンとなる。新CEOにはヨースト・カピートが就任し、昨年暫定チーム代表を務めていたサイモン・ロバーツがフルタイムでチームを率いる。また、今季はシニアアドバイザーとして元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンが関与する。まだ発表日は確定していないものの、フェラーリは『SF21』、アルピーヌは『A521』、ハースF1は『VF-21』というマシン名になることが明らかにされている。2021年 F1新車発表スケジュールマクラーレン(MCL35M):2月15日アルファタウリ・ホンダ(AT02):2月19日アルファロメオ(C41):2月22日メルセデス(W12):3月2日ウィリアムズ(FW43B:3月5日フェラーリ(SF21):未定レッドブル・ホンダ(RB16B):未定アルピーヌ(A521):3月アルファロメオ(未定):3月ハース(VF-21):未定2021年 F1プレシーズンテスト(バルセロナ)3月12日~14日