2020年のF1世界選手権にむけて最も手の内を隠していたのはレッドブル・ホンダからもしてない。そう予想するのは元F1ドライバーのヤン・ラマースだ。6日間にわたって行われたF1バルセロナテストでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスが最速タイムとなる1分15秒732。それは第1週に記録されたものであり、第2週はF1エンジンの信頼性問題によってフルパワーで走行できなかったとされている。
それでも、メルセデスは昨年とは異なり、第1週からメルボルン仕様とされるパッケージを投入しているとされ、ロングランでも他を上回るスピードを披露。優勝候補の筆頭であることは間違いないとされている。対するフェラーリは、第1週と第2週で開発を分け、第2週でようやく速さを披露。フェラーリはテストでの結果が実力であるとしているが、ロングランでメルセデスに迫る走りを見せていた点は見逃せない。そして、最も期待がかけられているのが、レッドブル・ホンダだ。ホンダのF1エンジンはすでにメルセデスのパフォーマンスに近づいているとされ、2年目のパートナーシップはより深みを増している。レッドブル・ホンダは6日間のテスト最終日にメルボルン仕様のパッケージを投入したとしているが、開幕戦までにさらなるアップデートが期待されている。最終日にはマックス・フェルスタッペンがC4タイヤで1分16秒269を記録。タイヤ選択、そして、レースシミュレーションを行わなかったことから、最も手の内を隠しているのはレッドブル・ホンダだとヤン・ラマースは予想する。「レッドブル・ホンダは最強に見えた。彼らは巨大なプログラムを終えた。彼らはまた非常に柔らかいタイヤで自分自身を証明する衝動にかられてはいなかった。彼らは簡単に最速になることができたはずだ。私はそれが多くの自信を物語っていると思う」メルセデスとフェラーリは、異なるタイミングでアクセルを深く踏み込んだ。「フェラーリはルクレールが速かったし、メルセデスはボッタスが多くのペースを見せた。レッドブルは両方のマシンで、プログラムに固執し、速いタイムを設定したがらなかった」「レッドブルがソフトタイヤでそれらの速いタイムを出そうとする必要がなかったという事実は重要だ。信頼、平和、どう呼ぶかはぶつにして、それは私を安心させている。レッドブルとホンダF1は互いに非常にうまくやっている」「私はマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの間の巨大な戦いを予見していない。メルセデスはまだエンジンに様々な問題を抱えていた。自分のチームにもカスタマーチームにもね。オーストラリアでそれを解決したかどうかはまだ不明だ」レッドブルF1のモータスポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコの楽観的な言葉はファンに夢を見させている。毎年、彼はフェルスタッペンがタイトルのためにレッドブルと競うことができると語っているが、ヤン・ラマースは今年ヘルムート・マルコの言葉は空虚な約束ではないと語る。「そうだね、過去はしばしば希望的観測だった。それから、我々は皆、期待ではなく希望を表明していた。私にとって、期待はかなり高くなっている。レッドブルはメルセデスよりも速いと思う。わずかながら利点がある」では、実際に2020年はマックス・フェルスタッペンの年になるのだろうか?「そうなる可能性はかなり高いと思う」とヤン・ラマースは言る。「実際、それは完全に理にかなっている。彼らは素晴らしい状態にあり、シーズンに向けて優れた準備をしていたようだ」「これは、テスト期間中のレッドブルのパフォーマンスから得た全体的な感覚だ。彼らは準備ができている」
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