2017年F1マシンのデザインにおいて、レッドブルが中心的な役割を果たしたことをウィリアムズのテクニカルディレクターを務めるパット・シモンズが明かした。2017年はレギュレーションが大幅に変更になり、F1マシンはフロントとリアのウイングがワイドになり、タイヤも太くなる。
レギュレーション変更の一番の目的は、ダウンフォースとメカニカルグリップを増やすことだが、近年酷評された醜いデザインを防ぐという狙いもそこには含まれている。新しいレギュレーションは、レッドブルの提案がうやむやになった後、マクラーレンが考えた妥協案を元に制定された。 しかし、新車の細かい部分の“スタイル”を整えたのはレッドブルだったパット・シモンズは明かした。「マシンはすてきだと思う」とパット・シモンズは Autosport にコメント。「我々が初めて2017年のマシンについて話し始めた時は心配だった。レトロな外見に回帰しようという大きな動きがあった。外見をレトロにしたところで何の解決にもならなかっただろう」 「レッドブルの働きにはよくやったと背中を叩きたい。彼らはストラテジーグループの要求を排除し、うまくスタイリングしてくれた。マシンが止まっている時でも速く感じられるような外見にしたいという前提からスタートした。私も、それはいい表現方法だなと思ったね」 「彼らは素晴らしいものを考えてくれた。通常、風洞用のマシンというのは魅力的なものではないが、風洞の物理モデルを見ても格好いいマシンだと思える」2009年と2014年の過去2回の大幅ルール変更では、チームの序列が大きく変化した。ライバルは、今回の改革によってメルセデスの覇権が終わり、エンジンの重要性が弱まることを望んでいる。しかし、メルセデスが空力面でも秀でていることは周知の事実だ。