F1 第13戦 ベルギーGP終了時点での各F1ドライバーのパワーユニット使用状況を振り返る。F1レギュレーションでは、各ドライバーあたり5基のペナルティを使用することができる。そして、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが6基目に達した時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。
シーズン序盤に信頼性トラブルが発生し、いずれペナルティを科せられることは避けられないと見られていたルイス・ハミルトンは、今回のF1ベルギーGPで一気にコンポーネントをストックする作戦に出た。初日には内燃機関とMGU-Kを4基目に変更。ペナルティと引き換えにターボチャージャーとMGU-Hを6基目にした後、フリー走行2回目の開始までに内燃機関、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを交換。さらに、フリー走行3回目ではそれら4つのコンポーネントをさらに新しいものに載せ替えている。上記の変更で55グリッド降格ペナルティを科せられたルイス・ハミルトンだったが、最終的に3位表彰台という結果を達成するとともに、シーズン末までにペナルティなしで使用できる3基のエンジンを手に入れた。一方、7トークンを費やしてアップグレードしたホンダのF1パワーユニットでF1ベルギーGPに臨んだフェルナンド・アロンソは、金曜フリー走行でMGU-Kに水漏れが発生して、全コンポーネントを6基目に交換。さらに予選でもトラブルが発生したことで、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを7基目に交換。60グリッド降格で最後尾スタートとなったが、7位という結果をチームにもたらした。ザウバーのマーカス・エリクソンが初日に6基目のターボチャージャーを投入して10グリッド降格ペナルティを受けている。また、内燃機関とバッテリーも新しいものに交換している。ペナルティを受けずない交換として、ジェンソン・バトンは全コンポーネントで5基目を投入。ニコ・ロズベルグ(メルセデス)とダニール・クビアト(レッドブル)は、内燃機関、ターボチャージャー、MGU-Hを4基目にしており、ロズベルグはさrないMGU-Kも新しくしている。フェリペ・ナッサ(ザウバー)は、内燃機関、ターボチャージャー、バッテリーを交換。エステバン・グティエレス(ハース)は3基目のバッテリーを投入している。チームドライバーICETCMGU-HMGU-KESCEメルセデスルイス・ハミルトン688644ニコ・ロズベルグ444433フェラーリセバスチャン・ベッテル444333キミ・ライコネン344533ウィリアムズフェリペ・マッサ333322バルテリ・ボッタス333322レッドブルダニエル・リカルド333333マックス・フェルスタッペン333335フォース・インディアニコ・ヒュルケンベルグ333322セルジオ・ペレス333322ルノーケビン・マグヌッセン444433ジョリオン・パーマー444434トロ・ロッソダニール・クビアト444333カルロス・サインツ444333ザウバーマーカス・エリクソン564233フェリペ・ナッセ544333マクラーレン・ホンダフェルナンド・アロンソ777766ジェンソン・バトン555555マノーパスカル・ウェーレイン333322リオ・ハリアント333322ハースロマン・グロージャン343332エステバン・グティエレス343333ICE … 内燃機関(エンジン)TC … ターボチャージャーMGU-H … 運動エネルギー回生システムMGU-K … 熱エネルギー回生システムES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)CE … コントロールエレクトロニクス
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