2015年F1マシンから発生されるエンジンサウンドは、昨年よりも音量がアップしているようだ。自然吸気エンジンに代わって昨年導入されたV6ターボ“パワーユニット”は、エンジン音のボリュームが失われたことで論争を生んだ。しかし、ヘレスで開催されている2015年初の公式テストをトラックサイドで見守る観察者は、エンジン音が大きくなったと満場一致で同意している。
Auto Motor und Sport は「サウンドは芝刈り機よりもレーシングエンジンらしくなった」と伝えている。メルセデスのエンジン部門を率いるアンディ・カウエルは「サウンドを大きくするために意図的にしたことは何もないので、なぜこうなっているのかはわからない」とコメント。「我々はピットレーンでそれについて話をしている。我々はエンジンを速くすることだけにしか集中していないので、本当に音が大きくなったのかはきとんと測定していない」「おそらく、数ヶ月間エンジン音を聞いていかったからか、ヘレスの楕円型の形状にもよるかもしれない。だが、正直、大きく聞こえる」メルセデスのデザイナーを務めるアルド・コスタは「1年前は耳栓なしでもボックスに立っていられたが、今は再び耳をカバーしている」と同意する。「もちろん、自然吸気V8エンジンとの比較はできないが、少なくとも第一世代のターボよりも新しいターボのサウンドはいい」Auto Motor und Sport は、サウンドの改善はパフォーマンス的な理由のみで行われたエキゾーストの長さの変化によるものだと推測している。
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