2014年F1マシンのノーズデザインについて議論になっているなか、FIAは安全基準を満たしていることを確実にするためにノーズの取り締まりを実施している。先週のヘレステストで披露された2014年F1マシンの主な話題のひとつは“醜い”ノーズだった。ファンの間では、クルマのルックスが主な話題となっていたが、FIAは安全的な根拠で状況をより詳細に観察することに決定した。
AUTOSPORT によると、FIAはノーズ先端の構造基準に関する情報を提供するよう各チームに書簡を送ったという。木曜日にチームに送付された技術指令では、昨年マシンと今季マシンのノーズの比較データをFIAが要求しているという。求められた情報は“ノーズ自体の先端から50mm、150mm、300mmのポイントの垂直でクルマのセンターラインのエリアの断面図”と“関連したセクションのパーツの構造を示す同じ断面図”であり、技術指令には「両方の場合で我々が関心を示しているのはノーズ自体であり、フロントウィングやハンガーではない」と付け加えられているとしている。一部チームは、技術規約とクラッシュテストの両方に対応したノーズを生産するために規約を活用してはいるが、実際には事故が生じた際に最大限の保護を提供するには十分な頑丈さがないとみられている。新しい情報では、FIAは2014年のデザインが昨年バージョンよりも弱くないことを確認してもいいという。FIAは、断面やクラッシュテストにおいてノーズが規約を破っているという根拠でそれらのノーズを違法と定めることはできないが、十分な強さがないとみなすならば、どんな場合でも規定することができる規約がある。F1技術規約の2.3条では、安全ではないと考えれば、FIAスチュワードがクルマをイベントから除外できるとある。