女性だけのシングルシーター・シリーズであるF1アカデミーが、若い才能を伸ばすために新たなカート進路を設立した。2023年に消滅したWシリーズの後釜として設立されたF1アカデミーは、フォーミュラ4仕様のマシンに女性ドライバーのみのラインナップとなっているおり、ドライバーたちがシングルシーターのはしごを上っていくための性能試験場となる。
しかし、F1アカデミーのディレクターであるスージー・ヴォルフなどは、全体的な才能のプールを増やし、次の女性F1ドライバーを見つけるためには、カートでもっと女性ドライバーを増やす必要があるという考えを持っている。今、F1アカデミーが国際的なカートシリーズであるチャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー(Champions of the Future/COTF)と新しいジュニアシリーズで協力することで、F1に新しい若い才能を送り込むための新たな道筋が整いつつある。チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー・プログラム(Champions of the Future Academy Program/COTFA)は、年齢層を設定した男女混合の3カテゴリーで構成される。F1アカデミーは、ミニ(8~11歳)、ジュニア(11~14歳)、シニア(14~17歳)の各カテゴリーで3人の女性ドライバー(F1アカデミーのオーバーオールを着用し、シリーズのプロモーションと才能の促進を目指す)を支援する。選出されたドライバーは、エントリー費用のサポートを受けられるほか、シニアカテゴリーの女性ドライバーの中からベスト3に選ばれたドライバーには、F1アカデミーの公式テストに参加するチャンスが与えられる。COFTAは、F1アカデミーの支援を受ける選手以外にも、すべての競技者に公平な競争環境を提供することを目指している。エントリー料金の制限や、エンジンとシャシーの抽選システムによって、COFTAが可能な限り参加しやすいものとなるよう努める。「COTFAは、シャシーとエンジンの抽選制を採用し、さらに固定予算を設けることで、すべての年齢層でトップクラスの才能を見極める機会を提供してくれます」とヴォルフは語る。「また、シニアカテゴリーの優秀者にはF1アカデミーのテストを提供し、チームに対して自分自身を証明するチャンスを与えます」「チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャーは、F1アカデミーのビジョンを共有し、女性の参加を増やし、機会を創出し、モータースポーツへの明確なステップアップを可能にしてくれます」F1アカデミーは今週末、オースティンで開催される初シーズンのフィナーレを迎える。来年、F1アカデミーはF1サポートパッケージのフルタイムメンバーとなり、全7戦がF1カレンダーに掲載される。また、2024年には15人のF1アカデミー・ドライバーのうち10人がF1チームのカラーを代表することになり、世界のモータースポーツにおけるF1アカデミーの地位はさらに強固なものとなる。