2020年のF1ドライバー移籍市場は、エステバン・オコンが握っているかもしれない。メルセデスの契約ドライバーであるエステバン・オコンは、2020年のメルセデスのドライバー候補に挙げられており、最近のバルテリ・ボッタスのパフォーマンス低下によって少しずつその可能性が再び語られるようになっている。
今年、メルセデスでリザーブドライバーを務めるエステバン・オコンは「来年レースシートを見つけられない場合には最悪の場合、別のシリーズに行くことになるだろう。でも、それはまったく望んではない。僕が望んでいるのはF1だ」と RTBF にコメント。だが、メルセデスがパワーユニットを供給するカスタマーチームはエステバン・オコンにとっての選択肢にはならないかもしれない。ウィリアムズのテストドライバーを務めるニコラス・ラティフィは、3000万ドル(約32億円)のスポンサーパッケージをまとめてロバート・クビサのウィリアムズのシート、もしくはレーシングポイントのセルジオ・ペレスのシートを狙っていると噂されている。そして、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、エステバン・オコンのルノーへのローン移籍を目指しているとされている。その場合、ルノーを追い出されることになるのは、今シーズン限りでチームとの契約が期限を迎えるニコ・ヒュルケンベルグということになる。「2020年に行使することができる契約オプションのメカニズムがいくつかあるので、ニコとの旅路を続ける可能性はある」とルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはコメント。率直にいって、ニコはチームのために結果を出しており、我々はそれに答える必要がある。だが、我々はオプションも検討する必要がある。ニコもそうだと思うがね」エステバン・オコンとニコ・ヒュルケンベルグにとってのオプションとして挙げられるのがアントニオ・ジョビナッツィが苦戦しているアルファロメオ・レーシングだ。また、ニコ・ヒュルケンベルグは、レッドブルのピエール・ガスリーのシートにもリンクしている。F1フランスGPでの予選でもマックス・フェルスタッペンに対して大きく遅れをとったピエール・ガスリーだが、レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはガスリーを支持し続けている。「我々はピエールと非常に積極的に取り組んでいる。このスポーツでは自身が非常に重要だ。彼は信じられないくらい速いチームメイトであるマックス・フェルスタッペンと比較されている」とクリスチャン・ホーナーはポール・リカールでコメント。「モナコでは彼は非常にいいパフォーマンスを発揮していたが、モントリオールは彼にとって簡単ではなかった。だが、彼はポール・リカールについてより熟知しているし、進歩を続けてくれると信じている」
全文を読む