エステバン・グティエレスは、2014年のシートを心配するよりも、現在のパフォーマンスを改善することに集中するほうが有益であり、自身の今後については「すぐにわかるだろう」と述べた。今年ザウバーでF1デビューを果たしたエステバン・グティエレスだが、F1キャリアは難しいスタートとなっている。これまでの最高位は11位であり、まだポイントを獲得できていない。
ザウバーは、2014年にロシアのセルゲイ・シロトキンを起用するとしており、もうひとつのシートについても不確定となっている。だが、エステバン・グティエレスは、F1シンガポールGPで予選Q3に初進出。レースではチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグに抜かれたものの、今まさに自分が急激な学習カーブにさしかかろうとしていると考えている。「最近、クルマの中でかなり自信を持てるようになってきた」とエステバン・グッティエレスはコメント。「簡単になったということではないけど、F1カーに乗ることに適応してきた。エンジニアともコミュニケーションがとれている」「まだあまり速く走れないこともあるけれど、それは保守的になりすぎている証拠だ。保守的なのでドライバーとしては決して良いことではない」「シンガポールの予選では、僕が不調を乗り越えたということを証明できた。バルセロナ以降は、全体的にとても力強いレースができていると思っている。ウェットでのドライビングも本当に強い」2014年以降について質問されたエステバン・グティエレスは、雇用の保証がほとんどないキャリアを選んでしまったことを認める。だが、エステバン・グティエレスは、それもブレークスルーを見つけるためのモチベーションとして利用しようとしており、シンガポールでのパフォーマンスもそのような実験の結果のひとつだと述べた。「F1の世界では、決して安心できることはない。安全地帯などない」とエステバン・グティエレスはコメント。「安定した雇用を求めるなら、他に行ったほうがいいということを学んだ」「ここでは常に自分自身をプッシュし続けなければならない。新しいことを学び、新しいことを試し、問題の解決策を探す。僕にとって、それは予選だった。シンガポールでは、少なくともあのコースでの問題については解決策を見つけられた」「今のことに集中している。2014年に何が起こるかはすぐにわかることだ。それまでは、もっと経験を積んだドライバーになるために自身のステップを進んで行きたい」バックマーカーのケータハムとマルシアを除けば、エステバン・グティエレスと同じルーキーのバルテリ・ボッタスだけが2013年シーズンにまだ一度もトップ10フィニッシュをしていないドライバーとなっている。
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