バーニー・エクレストンが、毎年恒例となっているユーモラスなイラストが描かれたクリスマスカードを今年も用意した。2017年のクリスマスカードは、F1の政権交代が題材となっている。今年、リバティメディアがF1を買収し、チェイス・キャリーがCEOに就任。40年以上にF1の実権を握ってきたバーニー・エクレストンは、実権のない名誉会長という役職に追いやられることになった。
カードの左側には、悪天候のなか片手にコーヒーを持ったチェイス・キャリーが、銃を構えるガンマンに向かって不安定な綱渡りをしている様子に「チェイスはアメリカでの6レースを見つけるために自分の道から落ちないように最善を尽くしている!」の文字が。一方、右側にはバーニー・エクレストンが笑みを浮かべて、シャン・トッドやロシア、日本、中国といった人々に手を振りながら悠々とロープの上を歩いているイラストに「バーニーは友人からの助けを借りてそれを作った」との文字が添えられている。リバティメディアは、2018年以降に少なくとも1戦は北米でのレースを追加することを計画しており、グランプリをよりエンターテインメント化したと考えている。F1アメリカGPでは有名なリングアナウンサーのマイケル・バッファーがインディ500風にドライバーを一人ずつ紹介し、有名なフレーズ“Let's get ready to rumble!(戦いの準備はいいか!)”のコールでフォーメーションラップをスタートさせたが、この演出には多くのF1関係者から批判的な声が挙がった。また、リバティメディアが提案した2021年のF1エンジン案には既存エンジンメーカーが猛反発。特にフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、2021年のF1エンジンレギュレーションや予算キャップ、収益分配を含め、F1の新オーナーであるリバティメディアがこのまま魅力的ではない計画を進めるのであれば、フェラーリはF1から撤退する可能性があると繰り返している。
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