バーニー・エクレストンの贈賄容疑についての裁判が4月24日(木)にドイツ・ミュンヘンの裁判所で開始。バーニー・エクレストンは自身の無実を繰り返して述べた。バーニー・エクレストンは、2006年にCVCキャピタルパートナーズがF1株を購入した際にドイツ人銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーに4400万ドル(約45億円)の賄賂を渡したとして起訴されている。
検察官は、CVCに株を売却することで、バーニー・エクレストンがF1のトップとしての立場を守ることを助けたと主張した。ゲルハルト・グリブコウスキーには、賄賂を受け取った罪で懲役8年6カ月の実刑判決が下されているが、バーニー・エクレストンは、グリブコウスキーに恐喝されて支払を強制されたと主張している。ミュンヘンでの裁判初日、バーニー・エクレストンの弁護団はこの件に関するバーニー・エクレストンの見解を表明し、かれが なぜ支払いをしたかについてを説明する長い声明を読み上げた。閉廷後、バーニー・エクレストンの弁護団は、ゲルハルト・グリブコウスキーの主張に信頼性はないと主張する声明を出した。「エクレストン氏は検察官の告発に対して弁護士、それらを否定している」とバーニー・エクレストンの弁護団は述べた。「嫌疑をかけられている贈賄は起こっていない。グリブコウスキー氏の声明に基づく金額は不正確で、誤解させるものであり、辻褄が合っていない」ゲルハルト・グリブコウスキーは、証人として裁判に呼ばれることになっており、それはF1におけるバーニー・エクレストンの将来を決める重要な瞬間だと考えられている。バーニー・エクレストンに有罪判決が下れば、最長で10年の禁固刑が科せられる可能性がある。だが、完全な罪が晴らされなければ、CVCにとって、バーニー・エクレトンがF1を運営し続けることに対して十分ではないかもしれない。裁判中、バーニー・エクレストンはすでにF1組織内のいくつかの役割を退いている。だが、F1の商業的な問題に対する日々の責任は、評決が満期となる9月26日まで維持している。次回の裁判は5月2日に行われる。
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