2026年のF1グリッドは、アルピーヌがフランコ・コラピントの残留を発表したことでほぼ出揃った。残る不確定要素はレッドブル系チームの3席のみ。角田裕毅(レッドブル・レーシング)は昇格1年目の評価が注目されており、トップチームに残留できるかが焦点だ。姉妹チームのレーシングブルズでもリアム・ローソン、アイザック・ハジャーらが控え、レッドブル陣営内でのシート争いが激化している。
マクラーレン■ ランド・ノリス■ オスカー・ピアストリ2026年もマクラーレンは安定の布陣を維持。ノリスとピアストリの両ドライバーは長期契約を結んでおり、将来を担うエースコンビとしてチームの中心に据えられている。近年の急成長とともに、チャンピオン争いに挑む体制が整いつつある。フェラーリ■ シャルル・ルクレール■ ルイス・ハミルトンルクレールは2024年に複数年契約を更新し、2029年までの長期体制を確立。ハミルトンは2025年から加入し、最低2年契約でチームを牽引している。経験と速さを兼ね備えたコンビで、名門フェラーリが再び王座奪還を狙う。レッドブル・レーシング■ マックス・フェルスタッペン■ 未定フェルスタッペンは2028年まで契約下にあり、チームの絶対的エースとして君臨する。一方で、チームメイトの座は依然として空席。角田裕毅の残留か、それとも他候補の抜擢か。レッドブルは慎重に決断の時を見極めている。メルセデス■ ジョージ・ラッセル■ アンドレア・キミ・アントネッリラッセルは2026年までの契約延長が発表され、柔軟な契約形態を維持。19歳のアントネッリはデビューシーズンで速さと冷静さを見せ、メルセデスの未来を担う逸材として高い評価を得ている。若手と経験のバランスが取れた布陣だ。アストンマーティン■ フェルナンド・アロンソ■ ランス・ストロール2026年からホンダ製パワーユニットを搭載し、ワークス体制に移行するアストンマーティン。アロンソとストロールのペアは4年連続で続投し、熟成されたチームワークで新時代を迎える。エイドリアン・ニューウェイらの加入も追い風となる。アルピーヌ■ ピエール・ガスリー■ フランコ・コラピントガスリーは2024年に複数年契約を結び、中団グループで安定した走りを見せている。コラピントはチーム内競争を勝ち抜き、2年目のF1シーズンに挑む。南米市場を見据えたスポンサー支援も追い風に、アルピーヌは再建を進める。ハースF1チーム■ エステバン・オコン■ オリバー・ベアマン2025年に結成された新コンビが来季も継続。経験豊富なオコンと将来有望なベアマンの安定したペアで2年目のシーズンを迎える。両者とも2026年までの契約を結んでおり、チーム再建と開発の安定化を目指す。レーシングブルズ■ 未定■ 未定2026年に向け、レーシングブルズはまだ正式発表がない。2025年のシーズンで飛躍したアイザック・ハジャーに加え、リアム・ローソンも堅実な走りを続けている。さらにF2で活躍するアービッド・リンドブラッドが控え、次世代の登竜門として注目が集まる。2026年の陣容発表が待たれる。ウィリアムズ■ カルロス・サインツJr.■ アレクサンダー・アルボンウィリアムズは2024年に複数年契約でサインツを獲得し、経験とリーダーシップを注入。アルボンは引き続きチームの安定要素として残留し、両者の相乗効果で中団上位を狙う。アウディ■ ニコ・ヒュルケンベルグ■ ガブリエル・ボルトレトザウバーから完全移行するアウディF1は、熟練のヒュルケンベルグと若きボルトレトの組み合わせ。両者とも長期契約下にあり、開発と経験の融合でデビューイヤーを迎える。キャデラックF1チーム■ セルジオ・ペレス■ バルテリ・ボッタス新規参入のキャデラックF1チームは、ベテランのペレスとボッタスを起用。500戦以上の経験を誇るコンビで、初年度から確実なポイント獲得を狙う。アメリカ系ワークスとしての存在感にも期待が高まる。レッドブル陣営の“3席バトル”が最後の焦点2026年グリッドは実質的に固まりつつあり、最後に残るのはレッドブルとレーシングブルズの計3席。特に注目されるのは、角田裕毅とリアム・ローソンの去就だ。角田裕毅は今季レッドブル・レーシングに昇格したが、パフォーマンス面では苦戦が続き、再び姉妹チームに戻る可能性も報じられている。一方、ローソンはレーシングブルズで着実にポイントを積み重ね、評価を急上昇させている。さらに若手のアイザック・ハジャー、そしてF2で注目を集めるアービッド・リンドブラッドも控えており、レッドブル育成プログラムの内部競争は過熱の一途をたどる。2026年の新時代に向け、残るピースは「誰がレッドブルのもう一台を駆るのか」。その答えが、来シーズンのF1シーンを大きく左右することになるだろう。
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