2022年のF1世界選手権に向けたプレシーズンテストが2月23日(木)にスペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットでスタート。第1回目のとなる今回のテストは3日間にわたって行われる。初めて全10チームが新世代F1マシンで揃ってコースに出る機会となるF1プレシーズンテストがスタート。午前と午後で走行を分担するチームと終日1人のドライバーが走行するチームに分かれ、16名のドライバーが初日にコースに出た。
2022年のF1世界選手権は、まったく新しいF1レギュレーションが導入され、空力はフロア下で50%のダウンフォースを占めるグラウンドエフェクト効果にコンセプトを変更。18インチタイヤへのインチアップも相まってF1マシンのルックスは大きく変貌を遂げた。1日目のトップタイムを記録したのマクラーレンのランド・ノリス。フェラーリの2台が彼に続いた。メルセデスアンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)「今日は多くの作業に取り組み、両方ドライバーがW13の第一印象を教えてくれた。ピットレーンを見渡せば、信頼性の基準の高さが分かり、ほとんどのチームが問題なくプログラムを進めているようだったので、全体的に驚くほど分かりやすい1日だった。マシンとレギュレーションの違いを考えると、6日間の冬季テストに詰め込むべき内容はかなりたくさんある。それでも、空力やタイヤの理解を深めると同時に、600km近くを走破できた。バランスとパフォーマンスの面ではまだいくつか取り組むべきことがある。それでも、全体的に今日の感触は良かったので、明日もさらに進歩していけることを期待している」レッドブルマックス・フェルスタッペン「マシンはいい感じだと思うけど、最も重要なことは速いことだ。それが僕たちが確認しようとしていることだ。今日はマシンに慣れて、マシンの挙動について全般的な理解を得るために周回を重ねたいと思っていた。それでだけでなく、パーツがどれくらい持ちこたえるかを確認するためにマイレージを重ねる必要があった。すべてがかなり上手く機能していたし、良いスタートであり、ポジティブな一日だった。今夜、物事をより詳しく調べて、改善するために何が必要かを確認していく。明日はチェコ(セルジオ・ペレス)がドライブする。金曜日にBR18に戻るのを楽しみにしている」クリスチャン・ホーナー (チームプリンシパル)「非常に短いオフシーズンだったが、トラックに戻ってナンバー1のマシンを見るのは素晴らしいことだ。F1カーに掲載されるのは久しぶりだ。今年の目標はナンバー1をマシンにとどまることだ。我々は、このスポーツの新時代が始まり、マシンが怒号を放ちながらコースに出ていくのを初めて見ることができて興奮している。このような大きなレギュレーションの変更により、今年はさらに魅力的になる。我々は素晴らしいチームを持っており、今シーズンに向けて完全にモチベーションを高めている。マックスはマシンはドライブするのが楽しいと感じており、ポジティブな最初の朝だった。今年はチェコにとって良い年になるだろう。今では彼は2年目になり、チームに精通している」ギヨーム・ロケリン「今日はチームにとって本当にうまくいったので満足している。700kmという楽観的な目標を掲げ、それより約3周足りずにフィニッシュしたが、それはテスト初日としては非常に珍しいことだ。物事は順調に進み、いくつかのテストを行い、マシンを改善するための良い方向性がある。マックスはこれまでのところ満足している。バランスにはいくつかの制限があるが、マシンを機能させるために物事を逆さまにする必要があると思わせるものは何もない」フェラーリシャルル・ルクレール「やっとテスト初日を迎えられた。いつもシーズンのスタートのこの瞬間は本当にエキサイティングだ。新しいマシンで本気でプッシュができるのは今回が初めてだし、またステアリングを握れることができて本当にうれしい。やりたかったテストはすべてできたし、プログラム全体をスムーズに進められたので、新車にとっては良いことだ。明日もコースに戻るのが楽しみだ。最初のフィーリングは悪くないけれど、まだ始まったばかりだし、誰も本当の姿は見せていないので、今日のタイムシートに浮かれるわけにはいかない。まだ明確なイメージを持つのは不可能だし、集中してハードワークにを続けるしかない。今日はどのチームよりも多くの周回数を走れたので、ここから積み上げていく上ではポジティブだ」カルロス・サインツ「基本的なシェイクダウンだった前回とは違って、今日は初めて本格的な走行プランでマシンを走らせた。ようやく少しプッシュして、マシンの学習をスタートすることができた。この初期段階ではタイムシートは重要ではないけど、良い周回数を重ねて、マシンでリアルが感触を得ることができたのはとてもポジティブだった。まだ僕たちにはやらなければんらない作業がたくさんあるけど、今日すでに昨年とはいくつか異なるフィーリングをすでに感じることができた。慣れるという点であまり長く時間がかかるとは感じなかった。最後のコンマ数秒を見つけるのは確かにトリッキーだと思うけど、それが面白いところだ! いずれにしろ、それはここバルセロナでの目標ではない。開幕戦までにまだテストがあるからね。良い初日だったし、明日を楽しみにしている。マクラーレンランド・ノリス「またステアリングを握れることができて本当にうれしい。マシンに戻って限界までプッシュできるのは最高の気分だ。自分のF1キャリアを通して同じレギュレーションでドライブしてきたので、この新車に慣れていけるのはいいことだと思う。変化があるのは良いことだし、生産的な1日だった。チームとして多くのことを学べたし、欲しい情報はすべて入手できた。これからシミュレーターや風洞に戻して比較していける。良い1日だったし、今回のテストの良いスタートになった」ジェームス・キー(テクニカルエグゼクティブディレクター)「2年のデザインプロセスを経て、ようやく他の新車とともにMCL36をコース上で見られたのは素晴らしいことだ。このマシンがいかに新しく、いかに学ぶことが多いかを考えれば、今日、それぞれのチームがど多くの周回を重ねたことは驚くべきことだ。F1が冬季テストをこれほどまでポジティブな形でスタートできたのは本当に良いことだと思っている。我々にとっては生産的な初日だった。現時点ではラップタイムは気にしておらず、自分たちの方向性と優先順位にしたがって学んでいくことが重要だ。残りの...
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