2017年 F1世界選手権 第11戦 ハンガリーGPの予選が29日(土)にブダペストのハンガロリンクで行われ、セバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得。2番手にもキミ・ライコネンが続き、フェラーリがフロントローを独占した。現地時間14時。気温26℃、路面温度57℃のドライコンディションで予選は行われた。
ポールポジションを獲得したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。1分16秒276を記録して今シーズン2回目のポール獲得。2番手にも0.168秒差でキミ・ライコネンが続き、フェラーリがモナコGPに続いて今季2度目のフロントローを独占した。2列目にはバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンのメルセデス勢。ミハエル・シューマッハの最多ポールポジション記録へあと1に迫っているハミルトンだが、記録はお預けとなった。3列目にはマックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドとレッドブル勢が並ぶ。マクラーレン・ホンダは、今季初めて2台揃ってのQ3進出を果たし、フェルナンド・アロンソが8番手、ストフェル・バンドーンが9番手だった。ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)のグリッドペナルティにより、決勝は1つずつポジションを上げて4列目からスタートする。1番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日は素晴らしい一日だった。クルマ、そして、セッション全体が素晴らしかった! 本当に満足している。僕たちはここに新しいパーツを持ち込んでいるし、昨日、それらをテストした。もちろん、僕たちはそれについてたくさん話をしたし、午前中にクルマを良い状態にできたと思う。僕たちは全てを正しくまとめるためにとても懸命に仕事をしている。スタッフはとても頑張っているし、彼らは自分たちのやっていることを心から楽しんでいる。なので、クルマに戻り、自分たちの仕事ができているのは良いことだ。僕たちはレースを愛しているし、今週末ここまでとてもいい感じだ。僕たちにはどの場所でも強いクルマがあることはわかっているし、それは今年について素晴らしいことだ。僕たちは、前進して、集中しなければならない。予選は終わったし、今はレースに集中している。やらなければならないハードワークはたくさんあるし、一歩ずつ進めていく必要がある。明日どうなるか見てみるつもりだ。みんな、ありがとう!」2番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)「1番手と2番手はチームにとって非常に良い結果だ。一定の理由でこのサーキットが僕たちに適していると予想していたけど、もちろん、当然のこととみなすことはできない。今日はスピードがあると本当に感じられたけど、シケインで愚かなミスをしてしまった。ブレーキングで縁石に左ホイールを乗せてしまい、横に流れて、タイムを失ってしまった。もうひとつ順位を上げるチャンスはあったので、自分のしたことにちょっと落胆しているけど、それでもなんとか2番手を獲得できたので満足している。ここまで上位3チームはかなり拮抗しているので、明日は最初の10周で何が起こるか次第だ。誰にとっても簡単なレースにはならないだろう。最初の2つのコーナーのためのプランはない。最高のスタートを切ったドライバーにチャンスがある。明日、今日の結果を再現するためにまだ先は長い!」3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「今日はすべてを出し切らなければならなかった。最初の走行でラップはすでにかなり良かった。Q3の2回目の走行では、セクター1とセクター2は速かったけど、そのあとタイヤがオーバーヒートしてしまい、セクター3でタイムを失った。全体的に今日はこれが精一杯だったと思う。フェラーリのペースには驚かされた。昨日、僕たちは本当にタイトなポール争いになることを願っていた。確かにタイトだったけど、彼らにはアドバンテージがあった。これから明日に集中していく必要がある。上位3チームのレースペースはかなり接近してくるだろう。3番手スタートは悪くない。明日は良いスタートを決める必要があるし、戦略を成功させられることを願っている」4番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「僕たちにとってはまったく楽な週末ではない。フリー走行中は全然乗れている感じがしなかったけど、予選に向けて変更を施したらフィーリングは良くなていった。午前中のペースを見てフェラーリが速いのはわかっていたので、その事実を踏まえれば、2列目を確保できたのはかなり良かったと思っている。予選でのラップは全体的に良かったとは思うけど、Q3の最初の走行はターン4でミスしてしまったので、その後はタイムを残すためにバンカーラップを走ることが重要だった。レースに目を向ければ、戦略かタイヤがいつも以上に役割を果たすことになるだろう。今週末はフェラーリが優勢のようだ。このレースはついていくのが難しいサーキットで通常は行列になるし、ポジションを上げるチャンスは多くないと思う。それでも、全力を尽くしていく」5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)「僕にとってはポジティブな予選だった。週末全体でクルマにかなり苦しんでいたし、とにかく正しいバランスが得らなかていなかったけど、なんとか好転させることができたし、重要な予選でクルマのフィーリングは良くなった。実際にQ1とQ2はとても良かったけど、僕たちにはエクストラなエンジンモードがないので、Q3でフェラーリやメルセデスのようにコンマ4~5秒のステップアップを果たすのは難しい。4番手は間違いなく可能だったと思うけど、最終走行でフロントウィングを変更したことで、そこからオーバーステアが多くなってしまったように思う。それでも満足できる結果だ。僕たちは良い前進を果たしいるし、正しい方向に進んでいるのは確かだ。明日がどういう展開になるかを言うのは難しいし、ここはいつもオーバーテイクが難しいけど、良いスタートを来て、アンダーカットができれば、多くの可能性があるかもしれない。面白いレースになると思うし、実際、明日にはかなり自信を持っている」6番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)「どのセッションでも走行時間を逃してしまったときは、連鎖的な影響があるし、午前中のFP3で失った時間は間違いなく予選を犠牲にした。午後のトラックがどんな感じになっているかを推測して、それをベースにセットアップ変更をしなければならなかった。Q1では昨日とかなりクルマが異なっていたけど、それでも6位以上は可能だと思っていた。僕たちは上位3チームだし、予選...
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