2017年 フォーミュラ1 第9戦 オーストリアGPの決勝が9日(日)にシュピールベルクのレッドブル・リンクで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンで自身2勝目を挙げた。ポールポジションから0.201秒という反応速度で抜群のスタートを切ったバルテリ・ボッタスは、危なげない走りでレースをリード。最終スティントにはタイヤに苦労し、終了間際にはセバスチャン・ベッテルの猛追を受けたが、見事に抑え切り、ロシアGP以来となるF1での自身2勝目をポール・トゥ・ウィンで達成した。
2位には0.658秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3位にはダニエル・リカルド(レッドブル)が5戦連続となる表彰台を獲得した。8番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)は4位でフィニッシュ。5位はキミ・ライコネン(フェラーリ)、6位にはロマン・グロージャン(ハース)が今季最高位でフィニッシュ。7位はセルジオ・ペレス、8位はエステバン・オコンとフォース・インディアがダブル入賞。9位はフェリペ・マッサ、10位はランス・ストロールとウィリアムズ勢がそれぞれ8つポジションを上げてダブル入賞を果たした。優勝:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「シャンパンはおいしかったよ! 初勝利はもちろん特別だけど、今回はまだ2勝目だし、素晴らしい気分だ。ポールと優勝なんて最高の週末だし、ここから続けられることを願っているよ。スタートは本当にパーフェクトだった。間違いなくこれまでで最高のスタートだ。最後はセバスチャンがかなり迫ってきているを見たと思うし、今日の僕にはそれが必要だった。今週末、クルマは本当に良かったし、僕たちにはできるとわかっていた。第2スティントではわずか5周で左リアに大きなブリスターができてしまい、クルマが運転しずらくなった。どんどんパフォーマンスを失っていたけど、セバスチャンを抑えるのは初めてではなかった。集中して、なんとかミスをせずにレースをフィニッシュすることができた。ずっとセバスチャンを抑え続けるのは大変だし、チェッカーフラッグを見ることができて嬉しかった。僕はまだタイトル争いの中にいるし、良くなっていくだけだ。僕たちは常に成長している」2位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日は最初のウルトラソフトのタイヤセットでの第1スティントに苦労した。タイヤが熱くなりすぎていたんだと思う。そのあと雲が出てきて、クルマのバランスは改善した。僕たちが速くなっていったのはそれが理由だと思う。優勝できなくて悔しい。僅差だったからね。僕たちはクルマについてより多くのことを学んでいるし、今回のレースに関しても多くのポジティブな面があったけど、今日は勝てたと感じている。でも、勝たなかったし、まったく満足していない。レース序盤は十分に速くなかった。ペースはあったけど、バランスが良くなかった。この場所は多くの歴史があって好きだし、2003年に僕が初めてレーシングカーを走らせた場所でもある。かなり昔のことだけど、今でも美しい思い出だ。そして、もうすでにシルバーストンにいくことを楽しみにしている」3位:ダニエル・リカルド (レッドブル)「僕は戦うのが大好きだ。最後の数周でルイスはどこからともなく現れた。ギャップは安定していると感じていたけど、数周以内で彼は素早く僕に追いついてきた。残りは2周あったし、防御しなければならなかった。おかげで僕にとってかなりエキサイティグなレースになった。ここでのドライコンディションで良いスピードがあったことは僕たちにとって嬉しい驚きだ。レース全体でほぼセブが僕の前にいた。金曜日の彼のロングランが僕たちよりもかなり速いことはわかっていたし、今日は彼やメルセデスと同じようなレースペースがあるとはあまり期待していなかった。とにかくルイスを抑えて、戦って、守って、前で終えられたのはクールだった。また表彰台を獲得できてかなり嬉しい。あそこに上がれて楽しかった。シルバーストンは2017年マシンでは素晴らしいだろうし、楽しみにしている。来週末たくさんのイギリス人がいるのは確かだね」4位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「難しい週末だったけど、ポジションを上げてポイント面でセバスチャンとのダメージを最小限に抑えられたのことには胸を張れる。今日のクルマは素晴らしかったし、レース全体でタイヤをプッシュすることができた。本当に全てを出し尽くした。レースの最後にはクルマにもう何も残っていなかったと思う。でも、ダニエルとのバトルではちょっと優しすぎたかもしれない。彼にスペースを残しすぎた。もうそんなことをするつもりはない。またセバスチャンのさらに差を広げられてしまったけど、まだ道のりは長い。戦い続けていくし、決して諦めるつもりはない。バルテリは週末ずっと素晴らしい仕事をしていたし、完全に勝利に相応しい。今、彼は僕のわずか15ポイント後ろにいるし、彼は今年のタイトル争いのなかにいる。シルバーストンを本当に楽しみにしている。今週末のことは数日で気持ちを切り替えられる。再びホームの観客に会って、白紙からスタートするのが待ち切れない。シルバーストンをシーズン後半戦にむけての跳躍台にできることを願っている」5位:キミ・ライコネン (フェラーリ)「レース前半、クルマのバランスに少し困難を抱えていた。序盤は最初のタイヤセットに少し手を焼いていたけど、どんどん良くなっていった。2つ目のセットは問題なかった。最終スティントの序盤はクルマの感触がとても良かったし、良いスピードがあったけど、その時点でリカバーするにはあまりに離されていた。タイヤが古くなっていくにつれて、もちろん遅くなっていったけど、それでも良いラップタイムで走れていたし、バランスも改善していた。でも、全体的にあまり楽な週末ではなかったね」6位:ロマン・グロージャン (ハース)「本当に力強いレースだった。1周目は本当に良かったし、ちょっとの間レースを楽しむことができた。ルイス(ハミルトン)とキミ(ライコネン)に抜かれてしまったけど、僕はセルジオ(ペレス)を抑えることに集中していた。僕たちはずっと懸命にプッシュしていたし、それこそが僕たちが好きなレースだ。素晴らしいレースだったし、チームの全員が素晴らしい仕事をしてくれた。週末ずっとクルマに満足していた。改善が必要な部分はいくつかあるけど、今日の僕たちは残りのベストだった。クルマの全てを機能させたときの僕たちは強いことを示せたと思う。常にすべてのことをウインドウ内で機能させるという経験はちょっと僕たちが逃していたことだ。今回は僕たちの30回目のレー...
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