F1中国GPの決勝レースが17日(日)、上海インターナショナル・サーキットで行われた。日曜日の上海は晴れ。レースは、オープニングラップでのフェラーリ同士を含めて接触が多発。その後、デブリを除去するためにセーフティカーが導入され、多様なタイヤ戦略によって目まぐるしく順位が変わる展開となった。
1位:ニコ・ロズベルグ (優勝)「僕にとって、中国でのこの数日間は素晴らしかった。何よりもまず、到着した瞬間からファンに驚かされた。彼らは本当に熱狂的だし、それが僕たちドライバーを特別な気分にしてくれる。レースについてもほぼパーフェクトな週末だった。スタートだけはもっと改善できたはずだけどね。でも、幸いにもストレートでダニエル(リカルド)をパスできたし、そこからはギャップを築くことができた。こんなに優れたクルマのバランスは経験したことがないくらいだ。本当にパーフェクトだった。それを達成してくれたみんなに感謝しなければいけない。それから、僕の人生にいる全ての女性たち、妻、娘と母に感謝したい。彼女たちの素晴らしいサポートがあるからこそ、僕はこうしていられるからね。僕は幸せな男だ。3戦を終えて、ここまでのシーズンの流れには本当に満足している。でも、シーズンは長いし、獲得できるポイントはまだたくさんあるので、集中力は失っていない。次のロシアを楽しみにしている。去年、あそこから予選の好調が始まったからね。またあのような流れが得られることを期待している」2位:セバスチャン・ベッテル (2位)「1周目のことは、結局はレーシングインシデントだ。キミとダニール(クビアト)に挟まれてしまい、僕には行き場所がどこにもなかった。起きてしまったことについては本当に申し訳ないと思っている。同じ色のクルマ同士がぶつかるなんてあってはいけないことだ。キミも僕も2人ともレースを台無しにされてしまったし、残念だ。でも、結果的にレースを続けられた僕たちはラッキーだった。セーフティカーに助けられた面もある。キミはターン1でロックアップしていた。僕はインから彼をパスしようとした。その時ダニールは僕の後ろだった。彼の方がスタートが良くて、僕と同じ動きで横に並んできた。僕はキミをオーバーテイクしようとしていて、ダニールは僕をオーバーテイクしようとしていた。キミが左から戻ってきていて、僕は右から突っ込んできたクビアトに対応しようとした。ブレーキを踏んで、減速して下がろうとしたけど、どうしようもなかった。キミと接触してしまったのは残念だし、クルマもダメージを負ってしまった。でも、チームのリカバリーは素晴らしかった。落ち着いて対処して、セーフティカーが出た時にノーズを交換してくれた。全体的に僕たちには良いペース、良い戦略、素晴らしいピットストップがあった。1周目があんな状態だったことを思えば、これ以上は望めないくらいだ。ロシアではもう少しスムーズなレースになってほしいね!」3位:ダニール・クビアト (3位)「今日のレースは本当に楽しかった。僕たちのペースはとても強力だったし、自分たちが強いとは予想しなかったトラックでこの結果を出せたのは本当に素晴らしいことだ。クルマは本当にうまく機能しているし、シャシーは運転しやすい。パワーユニットにさらなるアップグレードが予定されているので、僕たちはさらに強力なポジションにいけるはずだ。ベッテルに対してはフェアな動きだったと思っている。隙間が見えたので、そこに飛び込んだ。僕たちは接触しなかったけど、彼にとっては残念なことに向こう側にキミがいた。僕としては論理的な動きだったし、それが表彰台という成果を挙げた。トリッキーな2戦の後、僕たちのガレージにとって素晴らしい後押しになる。今年、一貫して表彰台を争えていることはチームにとっても良いことだ。シーズンにむけてとても励みになる。今日僕はとても幸せな男だ。このフィーイングを僕のホームグランプリであるロシアに持って行けたら嬉しいね」4位:ダニエル・リカルド (4位)「1周目にいくつか事故があったと思うし、2周目にあちこちデブリがあったのを覚えている。でも、大きなものが落ちていて、僕がそれを捕えたようには思わないし、ターン11と12を通過して、リアがスライドし始めたように感じたときもまだ予想していなかったし、とにかくタイヤが終わったことを無線で知らせた。ストレートに入ったときにクルマがぐらつき始める感じがして、パンクしていることに気付いて、タイヤが壊れてしまった。そのあとセーフティカーによってさらに後方に下がってしまったのは2重の打撃だったし、ヘビーウェイトで胃をパンチされたような気分だった。でも、最終的にレース後半はたぶん人生でベストレースのひとつと言える走りができた。パッケージが本当に有望なのは確かだ。今は3レース全ての週末でどこかの時点で自分たちの強さを示しているし、それはシーズンのこの序盤位は考えていなかった強さだ。ポテンシャルがあった2014年以上の感覚だ。今日はシャンパンファイトができたはずだし、今年はきっとそうなると思っているので、僕の中で微笑んでいる部分もある。本当にフィーリングはいいし、戦い続けていく」5位:キミ・ライコネン (5位)「スタートでは何が起きたのかわからない。突然ぶつけられてスピンした。左フロントタイヤがパンクして、フロントウィングにダメージを負ったけど、ピットまで戻れることができた。ほぼ最後尾でコースに戻ってからはクルマが少しトリッキーだったけど、少しでも順位を取り戻せるようにベストを尽くそうとした。最初は少し苦戦したけど、徐々にポジションを取り戻していくことができた。5位は理想的とは言い難いし、僕たちの求めている結果ではないけど、あれだけのことがあったことを勧化れば、悲惨というほどではない。セブ(ベッテル)はあとで謝ってくれたし、彼がわざと僕にぶつかったのではないのは明らかだ。それでレースの結果が変わるわけではないけど、まだ長いシーズンの3戦目だ・・・」6位:フェリペ・マッサ (6位)「良いレースだった。レース全体で他のクルマと戦っていたし、僕たちは正しい戦略を採ることができた。セーフティカーが入ったときは自分の戦略について心配だった。どう転ぶかわからなかったからね。でも、実際にはセーフティカー後のペースは本当に良かったし、他のドライバーに対して十分にギャップを築くことができた。今...