ダニール・クビアトは、F1でレッドブルへの昇格とトロロッソへの降格を経験したチームメイトのピエール・ガスリーにとって自分は“生きた手本”だと語る。ダニール・クビアトは、2015年にフェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルの後任としてレッドブルに昇格したが、2016年に4レースを終えた後、トロロッソに降格させられた。
残りのシーズンをトロロッソで過ごしたダニール・クビアトは、2017年もトロロッソにとどまったが、シーズン後半にピエール・ガスリーと交代するかたちでレッドブルのプログラムを去ることになった。2018年をフェラーリF1チームのシミュレータードライバーとして過ごしたダニール・クビアトは2019年にトロロッソ・ホンダでF1復帰。F1ドイツGPで3位表彰台を獲得した。一方、レッドブルでシーズンをスタートしたピエール・ガスリーは、夏休み後にトロロッソ降格を言い渡されてた。「このチームを経験したほぼ全員が非常に才能があるドライバーだと思う」とダニール・クビアトは Motorsport-Total.com に語る。「タイミング的に不運だった人もいる。レッドブル・レーシングでの僕のようにね。チーム内はベストなタイミングではなかった。レッドブルで彼に何が起こったのかについてあまりピエールと話したいとは思わない。それは正しくはないだろう」「でも、今はもちろんすべてが大丈夫だ。彼はレッドブルでの時間は短かったが、彼の前にはレッドブルから落とされてもすべてが可能だということを示す良いお手本がいる。彼らが僕たち二人に2度目のチャンスを与えてくれたのは良いことだと思う」トロロッソ・ホンダに降格した後、ピエール・ガスリーは調子を取り戻し、F1ブラジルGPでの2位表彰台を含めて5回の入賞を果たした。ダニール・クビアトは、現在、レッドブルにとってF1のためのオプションが限られていることが、彼らのシートを維持するための助けになったと感じている。「タイミングがうまくいくときもあれば、タイミングが合わないときもある」とダニール・クビアトは続ける。「最終的には、辛抱強く仕事をして、適切なタイミングに適切な場所にいることが重要だ」「現在の状況や過去の状況について深く考えたくはない。とにかくそれが起こったことだからね。起こりえなかったかもしれないけど、それは起こった。僕はかなりハッピーだ」「もちろん、僕はいつもレッドブルに感謝している。彼らは僕にとても厳しかったけど、それは僕にとってとても良いことでもあった」「感謝していることはたくさんある。関係が強くなり続けていくことを願っている」