トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、物議を醸しているヘルメットのルールを巡るドライバーとFIA(国際自動車連盟)との間の戦いに関与したくはないと語る。ダニール・クビアトは、母国レースとなったF1ロシアGPのためにスペシャルカラーのヘルメットを用意したが、シーズンごとに1回しかカラーリングを変更できないというルールのため使用を禁止された。
ルイス・ハミルトンは、SNSのフォロワーに対して「どれくらいの人がそれをくだらないと思っている?」と呼びかけた。ホワイトのベースカラーを保ちながら、細部を定期的に変更することでルールを回避しているセバスチャン・ベッテルは「まあ、僕はいずれにしろ変えているけどね」と述べた。マックス・フェルスタッペンは、ヘルメットのカラーリングに新鮮さを保ちたいというセバスチャン・ベッテルの願望を評価している。「セブがレッドブルにいたとき、ほとんどすべてのレースでヘルメットを変更しているのが大好きだった。自分のヘルメットだと思うし、やりたいようにやれるようにするべきだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。マックス・フェルスタッペンは、観客がドライバーを識別しやすくすることを狙った1回目限りの変更ルールは不要だと考えている。「結局のところ、僕たちはマシンサイドに大きくナンバーを掲載しているし、上部にはヘイローがある。もうヘルメットはやりたいようにやろうよ」とマックス・フェルスタッペンは語った。セバスチャン・ベッテルも、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの意見に同意し、ヘルメットルールは“かなりくだらない”ものだと述べた。「僕たちには自分自身を表現する余地がほとんどない。おそらくヘルメットは唯一のものだと思う」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「人々がそれを好きならば素晴らしいと思うし、そうでなくても、彼らのヘルメットではない」F1アメリカGPでは、数人のドライバーがスペシャルヘルメットを持ち込んでいる。ロシアでスペシャルヘルメットの使用を禁止されたダニール・クビアトは、FIAと話し合うつもりかとの質問に「正直、もうそのことは忘れている」とコメント。「別に困ってはいないけど、たぶん不必要なルールだと思う。ドライバーはヘルメットのカラーで自分たちの個性を表現することができるようにするべきだ」