トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1のプレシーズンテストの日数を削減することには“100%反対”だとし、新たにレッドブル・ホンダのドライバーとなったアレクサンダー・アルボンもF1は“ルーキーを尊重する必要がある”と述べた。2020年のF1世界選手権はカレンダーが22戦に拡大する予定であり、F1はテストスケジュールの刷新を検討しているとされている。現時点で報じられている案としては、現在2週間で8日間行われているテストを6日間にする、もしくは5日間のテストを1週間で実施するなどがある。
しかし、ダニール・クビアトは、そのような動きはF1にとって完全に間違っていると確信しているとし、コース上でのテストとシミュレーター作業のバランスが後者にシフトするだけだと語る。「正直、そのアイデアにはまったく同意できない。すでにテストは少なすぎる」とダニール・クビアトはコメント。「シミュレーターによる走行ではなく、もっとリアルな走行を行うべきだ。100%反対だ。ドライバーの観点から、現在僕たちがやっていることは最小限だ」「僕はシミュレーターで運転することにあまり熱心ではない。むしろもっと多くのテストデーを走りたいし、移動がさらに多くても構わない」「これはF1のあるべき姿ではない。僕たちは運転するべきだ。F1はレースの週末以外にほとんど練習しない唯一のスポーツだ」「フリーにテストできていた過去のように多くする必要があると言っているわけではない。でも、今よりも少なくするべきではない」ダニール・クビアトは、インシーズンテストを含めた現在の12日間でも少ないと考えており、年間のF1公式テストの理想的な日数は“16〜20日間”ではないかと考えている。「年はレースの量も増えるので、少し逆行していることになるけど、そうなったらシミュレーターを減らすか何かを必要がある。わからないけどね」「でも、ドライバーとしての僕は、シミュレーターで仕事をするよりも、実際のトラックで実際のマシンを運転することをはるかに好む」ダニール・クビアトの元チームメイトとなったアレクサンダー・アルボンも、テストの減少に反対し、ルーキーに悪影響を及ぼすと考えている。「正直なところ、それは間違った方法だと思う」とアルボン・アルボンは語った。「僕たちは予算の削減などを行っているけど、ルーキーを尊重する必要もあると思う」「最終的にコスト上の理由である必要があるし、それはある程度理解できるけど、大規模なチームはテストをしていないときはソフトウェアなどにお金を投資している。テストをシミュレートするシミュレーションの開発な他の場所にお金を費やしていくだろう」「その理由を少しは理解しているけど、誰もその量のテストだけでルーキーになることなど望んでいない」